付き合い始めの頃は新鮮で楽しかったデートプラン。しかし、最近は決めるたびに恋人から「何でもいいよ」と一言。
「自分のこと、本当に好きなのかな?」という不安を抱えていませんか。
今回は、恋愛において誰もが一度はぶつかる「何でもいいよ」問題について、その心理や対処法を分かりやすく解説していきます。
目次
「何でもいいよ」とは本当に何でもいいの?
恋人から「何でもいいよ」と言われると、戸惑ってしまいますよね。
本当に何でもいいのでしょうか。実は、この言葉の裏にはさまざまな心理が隠れています。
単純に決断を任せているだけでなく、遠慮や不満が含まれていることも。
「何でもいいよ」という言葉を額面どおりに捉えずに、相手の本音を理解しようとする姿勢が、パートナーと良好な関係を築く鍵となるでしょう。
「何でもいいよ」という人の心理7選
それでは「何でもいいよ」という言葉の裏には、どのような心理が隠れているでしょうか。
ここでは、代表的な7つの心理パターンを、具体的な例を交えながら詳しく解説していきます。
これらを押さえておけばパートナーの言葉の真意を読み取るヒントが得られるでしょう。
優柔不断なので決めてほしい
このような場合、相手はもしかしたら優柔不断な性格で、決断することが苦手なだけかもしれません。
そして、決断力に欠ける人は選択を他人に委ねがちです。このタイプの人は、小さな決定でさえも躊躇することがあります。
「何でもいいよ」は、決断の責任を避けたい気持ちの表れかもしれませんね。
自分の意見に自信がない
自己肯定感が低い場合、自分の意見を言うのを躊躇することがあります。
「私の意見なんて大したことない」と思い込んでいる可能性もあるでしょう。
また、過去に意見を否定された経験があると、さらにこの傾向が強まります。
このような人には、意見を言いやすい雰囲気作りが大切です。
こだわりがなく本当にどれでもいい
ときには、本当に何でも構わないこともあります。
柔軟性が高く、どんな状況でも楽しめる人の場合「何でもいいよ」は文字通りの意味かもしれません。
たとえば、プレゼント選びで彼が「何でもいいよ」と言う場合「ネクタイと時計、どっちがいいかな?」と聞いても「どっちでも嬉しいよ!」と満面の笑みで答えてくれるでしょう。
このような人は、どんな選択になったとしてもポジティブに受け入れてくれる傾向があります。
信頼しているので任せたい
この場合の「何でもいいよ」は、パートナーの判断力を信頼している証拠かもしれません。
「あなたが決めてくれれば間違いない」という気持ちの表れだといえます。相手に委ねることで、信頼の強さを示しているのです。
このタイプの「何でもいいよ」は、否定的な意味ではなく、実はとても肯定的な意味を持っていることを押さえておきましょう。
本当は意見があるけど遠慮している
本当は意見があるけれど、あなたに気を遣って遠慮しているケースも考えられます。
「自分の意見を言うと相手が不快に思うかも」と考え、本音を隠しているのです。あなたにも、自分の意見を心にしまって、相手の意見を尊重した経験があるはず。
相手の表情や態度をよく観察し、本当の気持ちを察することが大切ですよ。
意見の衝突を避けたい
意見を言うことでトラブルになることを恐れている可能性もあります。
波風を立てたくない、揉めたくないという平和主義タイプは、曖昧な返事をしてしまうこともあります。
とくに、過去に意見の相違が原因で問題が起きた経験がある人は、この傾向がより強いでしょう。
このような場合は、安心して意見を言える関係性を築くことを重要視してください。
考えるのが面倒くさい
単に考えるのが面倒くさいと感じていて、思考を放棄しているパターンも。
疲れているときや、ストレスがたまっているときに起こりがちです。日々の忙しさや疲労が蓄積していると、些細な決定さえも面倒に感じることがあります。
相手の状態を考慮し、休息を取る時間を設けるのも一案です。
「何でもいいよ」と言われたときの対処法
せっかくデートプランを決める楽しいはずの時間も、相手からの「何でもいいよ」の一言で微妙な雰囲気に…。誰しも、そのような経験がありますよね。
しかし「何でもいいよ」に対する適切な対処法を知っておけば、微妙な雰囲気になるのを回避し、良好なコミュニケーションを取るきっかけにできます。
ここでは、相手の気持ちを理解し、建設的な会話を進めるためのポイントをいくつか紹介しますので、参考にしてくださいね。
選択肢を提示する
「何でもいいよ」と言われてしまう原因の一つに、選択肢が多すぎて決められないという可能性が考えられます。
この場合、具体的な選択肢を2〜3個提示することで、相手の決断を促してあげられるかもしれません。
たとえば、次のような聞き方を心がけてみましょう。
このように選択肢を絞ることで、相手が考えやすくなるだけでなく、相手の好みや希望をより明確に引き出すことができるでしょう。
また、選択肢を提示する際は、相手が選びやすいバランスの取れた選択肢を用意することが大切ですよ。
相手の興味を思い出して提案する
相手が過去に話していたことや、興味を示していたことを思い出して提案するのも効果的です。
単純に相手に決断を迫るよりも、相手の好みを考慮していることが伝わり、喜ばれる可能性が高いでしょう。
また、最近の相手の様子にも配慮できれば、相手の気持ちを大切にしている姿勢が、より伝わります。
このように、相手の興味や状況に合わせた提案をすることで「何でもいいよ」の壁を乗り越えられるかもしれませんね。
自分の意見を率直に伝える
ときには自分の希望を素直に伝えることも大切です。
自分の気持ちを開示することで、相手も本音を言いやすくなります。ただし、押し付けにならないよう注意しなくてはいけません。
このように、相手の意見も尊重する姿勢を示すことが大切です。相手の反応を見ながら、柔軟に対応することを心がけましょう。
自分の意見を素直に伝えることで、今後もお互いに意見を言いやすい関係になり、お互いの希望や考えを共有しやすくなりますよ。
ブレイクタイムを挟む
相手が疲れているときや、集中力が切れているときに、無理に決断を迫っても良い結果は得られません。
その場ですぐに決める必要がないのであれば、少し時間を置いてみるのも方法の一つです。
ブレイクタイムを設けることで、お互いが落ち着いて考える時間を持てるようになるでしょう。
また「何でもいいよ」と回答する原因の一つに、イライラや不満が募っている可能性が考えられます。
このような場合は、ブレイクタイム中にそのイライラや不満を解消してあげると良いですよ。
「何でもいいよ」がよく使われる場面
「何でもいいよ」という言葉は、さまざまな場面でよく聞かれます。
とくに起こりやすい状況を理解しておくことで、より適切に対処し、スムーズな会話や決定につなげることができるでしょう。
ここでは「何でもいいよ」がよく使われる4つのシチュエーションを紹介しますので、一緒に見ていきましょう。
デートプランを決めるとき
最も多いのが、デートプランを決める際に「何でもいいよ」と言われること。相手への気遣いや決断の難しさが原因となっている可能性が高いでしょう。
たとえば、相手の希望を優先したい気持ちや、自分の意見を押し付けたくないという配慮が働いている可能性があります。
デートプランを決めるのに迷う場合は、具体的な選択肢を2〜3個提示することが効果的です。
また、過去のデートで楽しんだ場所や、相手が興味を示していた活動を提案するのも良いでしょう。
相手の気持ちを考慮しつつ、自分の希望も伝えることで、お互いが満足できるプランを立てやすくなりますよ。
食事のお店選びをするとき
食事のお店を選ぶ際の「何でもいいよ」も、さまざまな理由から発せられます。
「空腹で早く決めたい」「どんな料理でも美味しく食べられる」「とくに食べたいものがない」など、理由は人それぞれです。この状況では、まず相手の好みや気分を確認するようにしましょう。
「和食と洋食、どっちが食べたい気分?」「がっつり食べたい?それとも軽めがいい?」といった質問をすることで、相手の希望を絞り込めます。
相手の食事の好みや制限を考慮しつつ、具体的な選択肢を提示することで、スムーズな決定につながりますよ。
贈り物やプレゼント選びをするとき
贈り物やプレゼントを選ぶとき、相手が喜ぶものを贈りたいという気持ちから「何が欲しい?」と尋ねる人も多いはず。
しかし「何でもいいよ」と言われると、贈る側は余計に悩んでしまいますよね。
この言葉の背景には「何をもらっても嬉しい」という気持ちや、逆に「欲しいものが特にない」という思いがあるかもしれません。
また、相手に負担をかけたくないという配慮もあることを押さえておきましょう。
このような場合は、言葉の意味を深く捉えずに、相手の喜ぶ顔を想像しながら心のこもったプレゼント選びをすることが大切ですよ。
日常的な小さな決定をするとき
夕食のメニュー、お風呂の順番、休日の過ごし方など、日常生活の中で些細な決定を迫られる場面は多々あります。
とくに関係性が長いカップルや結婚相手だと、一つ一つの決断に煩わしさを感じて「何でもいいよ」と返してしまうことも。
このような場合、本当にどちらでも構わないという気持ちや、疲れや面倒くささの表れである可能性が高いと考えられます。
「今日はあなたの好きなカレーを作ろうと思うんだけど、どう?」などの具体的な案を出してみてください。
日常の小さな決定でも、相手の気持ちを考えながら提案することで、より快適な生活につながります。相手の負担を減らしつつ、お互いが満足できる決定を心がけましょう。
「何でもいいよ」に対する3つのNG返答
いくら起こりやすいシチュエーションを事前に把握していても「何でもいいよ」と言われて、ついカッとなったり、イライラしたりすることがありますよね。
しかし、そこで感情的に反論するのは逆効果です。相手を責めるような言い方をしてしまうと、二人の関係に溝を作ってしまう可能性があります。
ここでは「何でもいいよ」に対して絶対に避けるべき3つの返答を紹介します。
相手の気持ちを尊重し、互いに理解し合える関係を築くためにも、これらのNG返答を避けることが大切ですよ。
「だから何が良いか言ってよ! 」
一番やってはいけないのが頭ごなしに怒鳴ったり、責めるような言い方をしたりすることです。
「なんでいつもそうなの! 」「本当に考えてくれてるの? 」などのように相手を責め立ててしまうと、萎縮してしまい本音を話してくれない可能性が高くなります。
「何でもいいよ」という言葉の裏には「あなたがしたいことがしたい」といった相手なりの愛情表現が隠されている場合もあることを忘れてはいけません。
「いつもそうやって決めてくれないよね…」
過去の出来事を持ち出して相手を責めるのもやめましょう。
このような言葉は、相手を非難し、過去を批判しているように聞こえてしまいます。
そして、過去の話を何度も持ち出されると、相手は「またか…」とうんざりしてしまい、二人の会話は平行線をたどることになります。
過去のことは一旦置いておき、目の前の状況に集中して、建設的なコミュニケーションを取るように心がけてくださいね。
「勝手に決めるからもういいよ」
一方的に決めつけたり、突き放したりする態度はNGです。
このような態度は相手に不信感を与え、関係性が悪化する可能性があります。また、決めたことに対して、後で相手が不満を感じる原因にもなりかねません。
どうしても決められない場合は「少し時間を置いて、また話し合ってみない?」と、互いに冷静になる時間を設けることも効果的です。
一方的な決定を避け、相手の気持ちに寄り添いながら、共に解決策を見出す姿勢が重要ですよ。
「何でもいいよ」を乗り越えて絆を深めよう
「何でもいいよ」は関係性の危機ではなく、二人の関係性を成長させるチャンスです。
この言葉の裏にある本当の気持ちを理解し、適切に対応することで、二人の絆はさらに深まるでしょう。
お互いを思いやる気持ちと、コミュニケーションの工夫があれば、必ず克服できるはずですよ。
記事を書いた人
ENSPORTS magazine編集部