考え方や物ごとの優先順位を示す「価値観」ですが、大切な相手と異なる場合、不安に感じるのではないでしょうか。
本記事では、価値観の違いについてや、恋愛で価値観の違いを感じるタイミングを紹介します。
価値観が違う相手と上手に付き合うコツも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
価値観の違いとは?
価値観とは、何に価値を認めるかといった考え方を表します。
「価値観の違い」とは、自分が大切に考えている価値観と、相手の考え方が大きく異なることを指します。
育った環境や交友関係、人生経験によって価値観は大きく影響されるもので、人それぞれ生き方が異なるので価値観の違いが起こるのは自然なことです。
しかし、どちらか、あるいは両方が相手の価値観を否定すると、衝突してケンカが増えたり別れの原因になったりするため注意が必要です。
価値観の違いを感じるタイミング
ここからは、価値観の違いを感じるタイミングについて紹介します。
価値観の違いで別れるケースは少なくないため、どのような価値観の違いがあるのか知っておきましょう。
結婚観が違うとき
付き合いが長い恋人同士ほど、結婚観は重要な価値観です。
結婚については、結婚する気があるのか・いつ頃したいのか・結婚後の仕事やお金の考え方など、お互いの価値観をすり合わせる項目がいくつもあります。
自分は結婚はまだ先と考えていたのに、相手が結婚を急かす場合は、別れを決断することもあるでしょう。
金銭感覚が違うとき
価値観の違いを感じやすいものとして、金銭感覚の違いが挙げられます。
たとえば、将来のためにコツコツと貯金するタイプの方が、毎回の給料を全部使ってしまうような方と付き合い続けるのは衝突の原因になります。
恋人同士であれば我慢できても、結婚すると家族のお金になるため、金銭感覚の違う相手との結婚には悩む方が多いでしょう。
趣味への価値観が違うとき
趣味への価値観は、恋人同士で違っていると歩み寄りが難しいものです。
趣味にお金をかける人とかけない人は大きく異なり、かけない人からすると「なぜ趣味に大金をつぎ込むのか理解できない」と思われます。
一方、趣味を生きがいとしている人も多くいるため、理解してくれない場合は付き合い続ける自信を失くす方もいるでしょう。
仕事に対する価値観が違うとき
仕事に対する価値観も、恋愛で重要な価値観のひとつ。
仕事に打ち込みたいと考える彼氏と、仕事よりもプライベートを充実させたい彼女では、価値観が違うため衝突の原因になるでしょう。
どちらかが相手に合わせる場合では、一方が我慢を強いられるため、ストレスが溜まる可能性があります。
異性の友人との付き合いが違うとき
異性の友人との付き合いも、人によってさまざまな価値観がありますが、恋人と違っているとケンカに発展するリスクが高いでしょう。
「異性と2人きりで会うのは浮気」と考えている人もいれば、恋人ができても「友人だから異性でも2人で遊びに行く」と考えている人もいます。
恋人と揉めないためには「どこからが浮気と感じるのか」について、事前に価値観をすり合わせる必要があります。
休日の過ごし方が違うとき
職場が同じ場合を除き、休日は恋人と会える貴重な日なので、休日の過ごし方は恋愛において重要な価値観です。
「休みの日は体を休めたい」と思っている人もいれば「休みだからこそどこかに出かけたい」と意気込む人もいるでしょう。
特に休日の過ごし方については、相手と異なると正反対の価値観になる傾向があります。
そのため、休日の過ごし方の価値観が違っていると、関係に亀裂が生じやすくなります。
食の好みが違うとき
「相手の食の好みなんて気にならない」と思うかもしれませんが、食の好みは意外と大切な価値観です。
たとえば、自分の好きな料理を相手が嫌いな場合、相手の前で自分の好物を食べられない状況になる可能性があります。
恋人であれば大きな影響はなくても、結婚すると毎日の食事を共にするため、価値観の違いによるストレスが顕著に現れるでしょう。
衛生観念が違うとき
「掃除は2日1回」「バスタオルは毎回洗濯する」「お風呂に毎日入らない」など、衛生観念も人それぞれです。
恋愛において衛生観念が異なる場合、どちらかが相手に対して嫌悪感を抱きやすいでしょう。
また、衛生観念は生活に密接しているため、相手の価値観を受け入れられない場合が少なくありません。
連絡頻度が違うとき
連絡頻度は、特に付き合って間もない恋人同士にとって大切な価値観です。
「毎日LINEをしたい」彼女と「連絡は必要なタイミングでしたい」と思う彼氏では、価値観の違いから気持ちがすれ違います。
連絡頻度の多さで愛情を量るタイプもいるため、価値観をすり合わせないとケンカに発展しやすいでしょう。
将来設計が違うとき
結婚を視野に入れている恋人なら、将来設計についても注目しましょう。
特に子どもを将来欲しいと考えているのかは、これからも一緒にいる2人にとって重要な価値観です。
また、結婚式を挙げたいか否かも、人生において大事な決断になるため話し合っておくと良いでしょう。
価値観の違う相手とは別れるべき?
「価値観の違う相手とは別れるべき?」と悩む方も多いはず。
大前提として、価値観の違いは誰と恋愛しても起こりうる問題です。この先うまく付き合っていけるかはお互いの価値観を受け入れ、歩み寄れるかどうかにかかっています。
致命的な価値観のズレでない限りは、見切りをつけないで様子を見ることも大切です。
しかし、将来的なことを考えると別れを検討するべき価値観の違いもあります。以下で3つ紹介するので参考にしてください。
お金の価値観が違うとき
お金に対する価値観は、恋愛や結婚生活において非常に重要な要素です。恋人同士であっても、金銭感覚が大きく異なる場合、日常生活のさまざまな場面で摩擦が生じることが少なくありません。
また、お金に対する価値観の違いは、将来的にも問題となることがあります。
たとえば、家を買うかどうか、子どもを持つ場合の教育費の考え方、旅行や趣味にどれだけの予算を割くかといった具体的な場面で意見が合わないと、お互いに不満が蓄積してしまいます。
お金の価値観が大きく違う場合、それが将来的にも解消できない根本的な問題であるならば、別れることを検討してもいいかもしれません。
優先順位が違うとき
「休日は趣味の時間を大切にしたい」「友人や家族よりも恋人の約束が優先」など、お互いの優先順位が違うときに将来的な不安を感じやすくなります。
仮に、結婚をして子供が生まれた場合、一般的に女性は子育てが第一優先となることが多いでしょう。そんな中、男性は家庭より趣味を第一優先にしていたら…?衝突が増えることは容易く想像できます。
このように、物事の優先順位も人それぞれなので、恋人と優先順位が異なる場合は誤解や衝突が生じやすくなります。
ジェンダーの考えが違うとき
「男性はこうあるべき」「女性はこうあるべき」というようなジェンダーへの偏見がある相手は、あなたが我慢を強いられることが多くなります。
たとえば「女性は家庭を守るべきだ」という考えの男性なら、将来的に結婚したとしても女性はキャリアアップを諦めなければならないでしょう。
相手の考えが変われば問題ないですが、頑なに自分の意見を曲げない場合は、将来を見据えてお別れしてもいいかもしれません。
価値観が違う相手と上手に付き合うコツ
人それぞれに価値観を持っているため、恋人と価値観が違うのは自然なことです。
しかし、価値観が違うときに、自分の意見ばかり尊重するのはおすすめできません。
価値観が違う相手と上手に付き合うコツを紹介するので、合わないと感じた際に試してみましょう。
価値観が合わないことを受け入れる
「価値観が合わないからうまくいかない」「相性が悪い」と考えるのではなく、価値観が合わないことを受け入れるように意識しましょう。
多種多様な考え方があるため、恋人と価値観が合わないことは不自然ではありません。
自分の価値観よりも相手の価値観に合わせる方法もありますが、無理をするとストレスが溜まり長続きしない原因になります。
「自分とすべての価値観が同じ人はいない」と考えると、恋人と価値観が違う部分があっても、割り切って考えられるようになるでしょう。
価値観の違いを楽しむ
恋人と価値観が異なるのは、悲しいことばかりではありません。
またひとつ相手のことを深く知れたとポジティブに受け止めれば、価値観の違いを楽しむ余裕ができます。
たとえば、自分はいつも相手と一緒にいたいけれど、相手はひとりの時間も必要だと考えているなら、相手の価値観に寄り添った行動をしてみましょう。
相手と同じようにひとりの時間を充実させることで、自分ひとりの時間の大切さに気付くかもしれません。
価値観の違いを楽しんで考えることは、価値観が変わるきっかけにもなるので、ぜひ試してみましょう。
疑問や不安は打ち明ける
恋愛をしていると自分の価値観で相手の価値観を決めてしまい、ひとりで不安を抱え込んでしまうケースがあります。
疑問や不安を抱えたときは、独断で判断するのではなく、相手に自分の気持ちを打ち明けることが大切です。
自分の気持ちを開示し、考え方や気持ちの擦り合わせをすることで、価値観の違いで起こる衝突を回避できます。
相手を変えようとはしない
「恋人にこうなってほしい」と願っても、相手を自分の理想通りに変えるのは難しいことです。
相手には相手の考え方があり、自分の価値観が「正解の考え方」とは限りません。
また、相手に「こうしてほしい」「それはしてほしくない」など、要望ばかりするのは衝突につながります。
相手を変えるのではなく、価値観の違いを受け入れられない自分を変える方が大切かもしれません。
受け入れられないことは「無理」と伝える
大好きな恋人だとしても、受け入れられない価値観もあるでしょう。
たとえば、同性と部屋で2人で遊んだり、デートや食事は男性が奢って当たり前だと思っていたりなど、相手の価値観に歩み寄れない場合があります。
受け入れられないときは「自分にはこのような考え方があるから無理」だと、相手にわかりやすく伝えましょう。
相手にダメ出ししたり、不機嫌になったりするのではなく、自分の考え方を伝えることで、相手が気持ちを理解しやすくなります。
相手の価値観を受け入れられない場合は新しい出会いを探すのもあり
恋愛中は相手との距離感が近くなるため、価値観の違いに敏感になるかもしれません。
しかし、人それぞれ育った環境やこれまでの経験が異なるので、価値観が違っているのは当然です。
大切なのは、相手の価値観を否定するのではなく、価値観の違いを受け入れることです。
相手の価値観を受け入れられない場合は、我慢せずに「無理」と伝えるのも大切です。
価値観が違うことでストレスが溜まるのなら、新しい出会いを探すことも視野に入れてみましょう。
記事を書いた人
ENSPORTS magazine編集部