有名人や架空のキャラクターに対する推しという言葉。テレビやSNSなどで、よく目にするようになりましたよね。
この推しという言葉は、元々アイドルのファンが「推しメン」などの形で使い始めたものが、広く使われるようになったものです。
では、特定の人やキャラクターに対する推しという気持ちは、恋愛感情とはどう異なるのでしょうか。
この記事では、推しと恋愛感情の違いや、気になる人から推しと言われたら脈ありなのかについて解説します。
目次
推しと恋愛感情の違い
「推し」と「恋愛感情」は、どちらも誰かに対する好意からくる感情。
しかし一見似たようなものに思えるこの両者も、実際にはかなり異なった性質を持った感情です。
ここでは、推しと恋愛感情の違いについて解説します。
推しには見返りを求めない
推しに対して何かをしてほしいという感情は、基本的には持っていないもの。
一方的に尽すだけで満足します。
「見ているだけで満足」「幸せでいてくれるだけで良い」など、存在してくれるだけで良いという人もいるほどです。
また、手の届かない存在であることが多いことも、推しの特徴といえます。
恋愛感情がある相手とは特別な関係になりたい
推しとは逆に、恋愛感情がある相手には見返りを求めます。
- 自分のことを好きになってほしい
- 自分以外の人と仲良くしないでほしい
- 付き合ってほしい
推しに対して上記のような感情を持っているのなら、それはもはや恋愛感情であるといえます。
また、身近にいる相手に抱くことが多い感情であることも、恋愛感情の特徴です。
推しは人に薦めたい
自分の推しは人に薦めたくなります。
これは、推しに対して恋愛感情がないからこそ芽生える感情。自分の推しの良さをアピールして、共感してほしいのです。
また、薦めた相手も推しになってくれるのをとても喜びます。みんなで推すことで、推しに幸せになってほしいと考えるのです。
恋愛感情がある相手は独り占めしたい
恋愛感情がある相手には独占欲が働きます。ほかの誰かに取られるのを恐れるためです。
独占欲が強くなると、ほかの異性の視界に入ってほしくないとまで思ってしまいます。
興味を持たれることすら嫌うため、恋愛感情がある相手の良いところはあまり人に言いません。
このように、共有したい感情が強い推しとは逆のベクトルにある感情です。
好きな人に推しがいたらどうすれば良いのか
推しと恋愛感情が異なる感情だと理解できても、恋人の推しに対して嫉妬の感情が芽生えてしまうのは仕方のないこと。
大好きな恋人だからこそ、ほかの誰かを好きである事実が気になってしまいますよね。
そこでここでは、恋人に推しがいた場合にどうすれば良いのかについて説明します。
理解を示す
恋人に推しがいた場合、推しがいることに対して理解を示しましょう。
仕事をがんばるエネルギーや毎日の活力になるなど、恋人にポジティブな影響を与える存在である推し。
すぐには理解できなくとも、しっかりと受け止めて理解しようとしてください。
そうすることで、恋人にも「この人には話して大丈夫なんだな」と信頼してもらえるはずです。
推しと自分を比べない
恋人に推しがいても、推しと自分を比べないようにしましょう。
推しと比べて劣等感を持っても、何も良いことはありません。推しは推し、自分は自分と割り切って考えることが大切です。
そもそも恋愛感情を持っていないのが推しなのだから、比べる必要はありませんよね。
恋人はあなたの人間性や持っているものに惹かれて好きになったのですから、自信を持ちましょう。
興味を持って一緒に楽しんでみる
恋人の推しに興味を持って、一緒に楽しむこともおすすめです。
推しがいる人は推しを他人に薦めたい気持ちが強いため、興味を持つだけでも喜んでもらえます。
自分も推すことで、推しを共通の話題として近づくことができるかもしれません。
また、恋人が強く感情を揺さぶられる推しを理解することは、恋人のことをより理解するきっかけにもなるはず。
感性や価値観が似ていると思ってもらえることもメリットです。
嫉妬が芽生えても絶対に悪く言わない
恋人に推しがいても、絶対に悪く言ってはいけません。
恋人の推しへの愛が強いと、どうしても嫉妬してしまうことはあるもの。しかし推しに限らず、自分の好きなものを悪く言われるのは嫌なものです。
特に推しに関しては、自分を悪く言われるよりも嫌がる人が少なくありません。どれだけ嫉妬したとしても、気持ちを抑えて絶対に悪く言わないようにしましょう。
何気なく言ってしまった一言で関係性が著しく悪化して、取り返しがつかない自体になることはよくあります。
推しがいることを恋人に伝えるべきか
では逆に、自分に推しがいた場合にはどうすれば良いのでしょうか。
自分に推しがいたら、恋人を嫌な気持ちにさせてしまうかもしれないと気になりますよね。
ここでは、自分に推しがいることを恋人に伝えるべきか、伝えるならどのように伝えるべきかについて解説します。
きちんと伝えた方が良い
推しがいるなら、恋人にきちんと伝えましょう。
隠さずに伝えることで、やましい気持ちがないのだと理解してもらえます。
隠していて後に発覚すると、そちらの方が悪い心象を与えてしまうものです。後ろめたい気持ちがないのなら、正直に伝えてみましょう。
ただし、距離感があまりにも近い推しの場合には慎重に。まったく恋愛感情がなくても、いらぬ心配をさせてしまう恐れがあります。
押し付けるのはNG
自分の推しを、恋人に押し付けるのはやめましょう。
押し付けてしまうと、推しがいる事実までマイナスの印象を持たれてしまうからです。
推しを恋人におすすめしたい気持ちはわかりますし、その気持ち自体は悪いことではありません。しかし無理そうだと感じたら、潔く諦めることも大切なことです。
また、いきなりものすごい熱量で薦めると、引かれてしまう恐れがあります。推しへの愛が強い人はやりがちなので気をつけましょう。
特別な感情がないことも同時に伝えよう
推しがいることを恋人に伝えるなら、推しに特別な感情がないことも同時に伝えましょう。
推しがいることを理解してくれたとしても、内心では良く思わない人もいるからです。しっかりと特別な感情がないことを伝えて、不安を解消することが大切です。
「ただ応援しているだけ」「特別な感情があるのはあなただけ」とはっきり伝えましょう。
また、伝える際も重い空気を出してしまうと、特別な感情があるのではないかと勘ぐられるため注意してください。
必要以上に推しの話をしない
恋人には必要以上に推しの話をしないようにしましょう。
推しがいることを受け入れてくれたからといって、恋人が全く気にしていないとは限りません。
一緒にいるときに推しの話ばかりすると、引かれてしまうこともあるため要注意。
また、推しのことをあまりに褒めすぎてしまうと、さすがに気分が良いものではありません。
恋人の反応を見極めて、あまりしつこくならないようにしましょう。
気になる人から推しだと言われたら脈あり?
恋愛感情と似ているようで別の感情である推し。
この微妙な違いを利用して、気になる人に「あなたが推しです」と伝える人が増えてきました。
「それって好きってこと?」「それとも恋愛感情のない好意なの?」
気になる相手から言われたら、言われた本人は気になって仕方ありませんよね。
ここでは、気になる人から推しだと言われたら、果たして脈ありと捉えて良いのかについて解説します。
基本的には脈あり
気になる人から推しだと言われたのなら、基本的に脈ありと捉えて問題ありません。
嫌いな相手や興味がない相手には、たとえ冗談半分でも推しだとは言わないからです。推しだと言われたのなら、少なくとも嫌われてはいないし、多少なりとも興味を持たれているはず。
また、推しという表現は恋愛対象としての好意から人間としての尊敬まで、さまざまな感情に使われることがあります。
たとえば、好意を伝えるのは恥ずかしいため、推しという曖昧な表現でごまかしているパターンなどです。
何かしらの好意を抱いているのが推しという表現なので、仮に今は恋愛対象ではないとしても今後には十分期待が持てます。
恋愛感情のない推しの場合もある
推しと言われたからといっても、恋愛感情がない場合もあり得ます。
あなたのことを遠い存在だと認識しており、有名人を推すのと同じスタンスで推していることもあるからです。
しかし、最初から諦めて無意識に恋愛感情を押し殺していることも。その場合なら、距離が近くなると恋愛感情として認識してもらえる可能性があります。
推しと恋愛感情はイコールではないため、推しだからといって恋愛感情に結びつくとは限りません。
どうしても推しとしての感情しか持ってもらえないなら、潔く諦めることも肝心です。
推しだと伝えることで気になる存在に
気になる相手に推しだと伝えることで意識させることもできます。人間は自分に好意を寄せている人に対して好意を持ちやすいからです。
気になる相手が自分に興味がなさそうな場合、推しだと伝えることで気になる存在になることがあります。
これは、はっきりとした恋愛感情を伝えなくて良いので、相手への好意を伝えやすい方法です。
ただし、全く仲良くないのにいきなり伝えると警戒されるため、ある程度仲良くなってから伝えるようにしましょう。
推しと恋愛感情の違いを理解して両立させよう
この記事では、推しと恋愛感情の関係性について詳しく解説してきました。
どちらも最上級の好意であるがゆえ、両立させるのは難しい面もたしかにあります。
しかし、両者の違いや性質を正しく理解すれば、恋愛をしながら推し活を充実させることも可能です。
この記事を参考にして、あなたの恋愛と推し活を素晴らしいものにしてくださいね。
記事を書いた人
ENSPORTS magazine編集部