ふと気づいた瞬間、嬉しくなったり恥ずかしくなったりするキスマーク。
基本的に悪い気はしないものの、つけられた数が多いと困ってしまいますよね。そもそも「体に痕(あと)をつけたい」と考えるのはなぜなのでしょうか?
実は、体に痕を残す理由は、思いを伝えるだけではなく甘えたい気持ちや支配欲にも関係しています。
本記事ではそんなキスマークに関して、基本的な意味や心理と併せて、緊急時の隠し方まで詳しく紹介します。
日常からできる予防法にも触れているため、ぜひ参考にしてください。
目次
キスマークってそもそも何?
そもそもキスマークとは何かと聞かれても、明確に答えることは難しいですよね。
体に痕がつく仕組みや、誤解されやすい言葉との違いなどについて解説します。
肌にできる赤いあざを指す
結論から言えば、内出血によってできる赤いあざのことを指します。
唇で肌を吸うことによって毛細血管が傷つき、内出血を起こすことでキスマークとして痕が残ります。
医学的には「吸引性皮下出血」と呼ばれます。基本的には軽い内出血であるため、1週間程度で改善されるはずです。
肌を吸うことであざが残るため、意図的に「吸う」行為をしなければ、痕が残ることはありません。
ただ、吸う力が強かったり、同じ場所を何度も吸ったりした場合には、青や紫のような色になることもあります。
口紅の痕を指すケースもあり
キスマークという言葉には、実はふたつの意味があります。
唇で吸うことによってつけられるあざのほかに、口紅によって残された痕もキスマークと呼ばれます。そのため、キスマークとリップマークが混同されることがあります。
しかし、厳密にいうとリップマークは口紅がついた痕だけを指す言葉。首筋などにできる、いわゆる「キスマーク」とは別物です。
言葉そのものに「口紅の痕」という意味を持つことから、混同されたのだと考えられます。
キスマークをつけたがる理由・心理
キスマークをつけられたときに、一番に気になるのが「痕を残す理由・心理」ではないでしょうか。
そこで、ここではキスマークを残す理由・心理について解説します。
愛情を表現するため
キスマークを残す基本的な理由は愛情ゆえです。好意を形にして残すことで、愛情をアピールしているのですね。
また、思いが高ぶってしまうことで、無意識に体に痕を残してしまったというケースも考えられます。
目立つ場所や痛いと感じるほどでなければ、相手の気持ちとして受け入れてあげましょう。
浮気防止・独占欲の表れ
キスマークを浮気防止として考えているケースもあります。
キスマークを残すことでマーキングを行い、この人には恋人がいるのだと、周りに知らしめるために痕を残すのです。
マーキングとして体に痕をつける場合の心理は、基本的に浮気防止と独占欲の表れ。人目につきやすい場所に痕を残されるケースが多くあります。
また、人によっては噛み付くような形で痕を残すこともあるため、止めて欲しい場合はしっかりと話し合いをしましょう。
もしかすると、あなた自身が無意識に「浮気かな?」と疑われるような言動をしている可能性もあります。
心当たりがない場合「信じてもらえない」と落ち込むより、相手の不安を聞き出してあげることが大切です。
常に自分を思ってほしい
「離れていても自分を思い出してほしい」「常に自分のことを思ってほしい」こう考えることから、キスマークをつけるケースもあります。
愛情を表す方法のひとつであると同時に、寂しがり屋な人だともいえます。
このケースの場合、相手の体に痕を残すことはもちろん、自分の体にも痕を残してほしいと訴えてくるところが大きな特徴です。
ワガママによる愛情確認
ワガママな思いから、相手の愛情を確認するためにキスマークをつけるケースもあります。
特に見えやすい場所、拒否しているのに無理に痕をつける場合こそ、愛情確認の意味があると考えられます。
この行動は、相手が嫌がることをしても、自分をきちんと許してくれるかを試しているのです。
どうしても痕が残ることを苦手だと感じる場合は「止めてほしい」としっかり断りつつ、ほかの方法で愛情表現をしてあげましょう。
「愛されているのか不安だ」と感じる気持ちを改善することで、試し行動を抑えることが可能です。
部位別でみるキスマークに込められた意味
キスマークと聞くと、首や胸元につけられるものだというイメージがあると感じます。
しかし、肌を吸うことによってできる痕は、素肌が露出している場所であれば、体中のどこにでも残すことが可能です。
ここでは、痕を残すことに込められた、場所別の意味について解説します。
首筋
首筋につけられたキスマークは、愛しさがあふれた証拠です。可愛い、好きだという気持ちを形として残すために、首筋に痕を残すのです。
基本的に人が愛情を確認するとき、体のどこを見るかといえば顔ですよね。少し照れたような表情や、笑顔などを見たとき、好きだなとしみじみと感じるはずです。
体に痕をつける際にも、同じような心理が働いています。しかし、顔に痕をつけることは難しく、相手にも怒られてしまいますよね。
そもそも、一般的に「キスマークといえば首筋」というイメージがあるため、顔から近い首筋に痕を残すのです。
胸元
胸につけられたキスマークにはふたつの意味があります。
ひとつ目は独占欲です。浮気を防止し、自分の相手だということを強く表すために、胸元に痕を残すのです。キスマークの数が多いほど、独占欲が強いと考えられます。
ふたつ目は、安心感を欲している場合です。「自分を受け入れてほしい」「甘えたい」という気持ちが、無意識に胸元に痕を残します。
体に痕をつけるだけではなく、胸元に顔をうずめることが多いほど、愛されたい・甘えたいと強く感じていると考えられます。
背中
背中のキスマークは、基本的につけた側の自己満足だといえます。
つけられた本人すら知らない、自分だけが知っている痕を見ることで、独占欲を満たします。
そもそも背中はほかの場所に比べて、骨が浮き出やすく肉が薄いことから痕を残しにくい場所です。そのため、多くの人は背中に痕をつけようとは考えません。
そのような痕を残しにくい場所を選ぶことで、より自分のものになったと感じやすいのかもしれません。
腕・肩
腕や肩へのキスマークは、単純に相手への好意を意味しています。
好意を表す行動として、手をつないだり腕を組んだりするのは一般的なことですよね。
また、付き合う前に、好意を知らせるために行う軽いボディタッチで、肩や腕に触れることが多いはずです。
このように、肩や腕へのスキンシップは、純粋な好意を伝える際に触れられがちな場所なのです。
キスマークも同じように、純粋な好意を示す際につい残してしまう場所なのだと考えられます。
おなか
おなか周りのキスマークには、あなたに甘えたいという意味が込められています。
おなか周りは柔らかい部位であること、また赤ちゃんが宿る場所であるため、母性を感じやすい場所です。
極端な言葉で言えば、母親の胎内に戻りたいという、ある種の「胎内回帰願望」の表れだといえます。
おなか周りの痕に気づいたときは、いつも以上にわかりやすく愛情表現をしたり甘えさせてあげたりすると良いでしょう。
体につけられた痕を分析することで、相手の望みの一端を知ることが叶います。
腰
腰周りのキスマークは、相手を束縛したいという気持ちの表れです。
腰は、密着した際に手を回しやすく、素肌が服に隠れるため人の目に触れにくい場所です。
「そんな場所に痕を残せるのは自分だけ」という特別感から、相手を支配し征服感を満たすためとされています。
束縛欲を見せない相手が、腰周りに複数の痕をつけている場合は、あなたを束縛したい思いを我慢しているのかもしれません。
ほどよい束縛は恋愛にとって効果的なスパイスです。許容できる範囲で、束縛に付き合ってあげても良いでしょう。
お尻
お尻のキスマークは、基本的にあなたへの愛情を意味します。
丸く柔らかなお尻は、親しみや安心感を覚えやすい部位でもあります。「可愛い」と愛おしく感じることで、つい痕を残してしまうのでしょう。
また、お尻はほかの場所より人目に当たらない場所です。紫外線に当たることも少ないため、より柔らかくきめが細かくなっている場所。
より濃いキスマークをつけやすく、痕が残りやすいことも、お尻に痕をつけたくなる理由のひとつです。
太もも
太ももに落とされたキスマークは、支配欲の表れだとされます。
相手より優位に立ちたい、自分の思うとおりに愛してほしいと感じている場合に、太ももに痕をつける傾向が高いとされています。
これだけを聞くと、愛情ではないように感じるかもしれません。しかし、支配欲と一言で言っても、表し方は人それぞれです。
不快に感じることがなければ、支配欲であっても愛情に変わりはありません。もちろん、無理に支配しようとする相手の言うことを聞く必要もありません。
肌に落とされたキスマークはあくまでもひとつの目安です。マークだけに振り回されないよう気をつけましょう。
また、お尻と同じく太ももは肌が柔らかいため、痕が残りやすい場所です。そのため、単純に痕をつけたくなる場所になっていることも考えられます。
キスマークを早めに消す方法
キスマークを残されることは、相手の愛情や執着を表すようで、嬉しいと感じることもあります。
しかし、目立つ場所につけられてしまった場合、困ってしまうことも多いはずです。
ここでは、つけられたキスマークを、いち早く消す方法について紹介します。
冷やす・温めるを繰り返す
先述したようにキスマークは内出血によるあざです。そのため、早く消したいときに有効になるのが、冷やして炎症を抑える方法になります。
出血している血管を冷やし、血管の収縮を促すことで新たな出血を抑えるのです。
冷たい水で濡らしたタオルや、保冷剤を布でくるんで該当の場所に当ててみましょう。
しっかり冷やして痕が薄くなってきたら、今度は温かい蒸しタオルなどで温めてください。血行を促すことで、あざを早めに改善する効果が期待できます。
内出血用のクリームを塗る
市販されている内出血用のクリーム・軟膏を塗ることでもキスマークを早めに消すことが期待できます。
手軽に購入できるクリームも多いため、キスマークをつけたがる相手がいる場合は、常備しておいても良いでしょう。
クリームによって有効成分が異なるため、自分に合うと思えるクリームを探すことがポイントです。
また、薬に頼る場合はアレルギーなどの心配もあるため、医師や薬剤師に相談してみても良いでしょう。
柔らかいブラシで軽くこする
柔らかいブラシでキスマークをこする方法もあります。
優しくなでるようにマッサージをすることで、たまった血液を散らすことができると考えられています。
ただ、強くこすってしまうと、ブラシ自体が刺激になり内出血がひどくなるケースも。
あくまでも優しくこする、ごく柔らかいブラシを使うなど工夫してみましょう。
【応急処置】キスマークを隠す方法
キスマークを早期に解消する方法を見てきました。しかし、実際のところは「今すぐ見えないようにしたい」というケースのほうが多いですよね。
そのようなときに有効なのが、キスマークを消すのではなく隠す方法です。ここでは、自然にキスマークを隠す方法について触れていきます。
メイクで隠す
キスマークを隠すには、メイクを用いる方法がおすすめです。
しっかりとカバーできれば、自分でもどこにキスマークがあったのかを忘れてしまうほど、きれいに隠せるはずです。
メイクで隠す場合には、基本的にコンシーラーを使いましょう。
あざになったキスマークの色と反対の色味を使うことでカバーしやすくなります。色のチョイスは以下を参考にしてください。
- 赤みが強い場合→緑系のコンシーラー
- 青み・紫が強い場合→オレンジ・黄色系のコンシーラー
髪の毛で隠す
セミロング以上の長さがあるのなら、髪の毛で隠す方法もあります。
髪をまとめず下ろすだけでも首筋のキスマークを隠すことは可能です。
ただ、普段の癖で髪を耳にかけると、キスマークが見えてしまうため注意しましょう。
左右どちらかだけにキスマークがある場合は、隠したい方に髪を流しておくのもおすすめです。
キスマークが残っている部分に合わせて、髪型を調整してみましょう。
服・マフラーで隠す
首筋のキスマークを隠すのであれば、服やマフラーなどを使う方法も手軽です。
特にタートルネックなど、首元を覆う服であれば、自然にキスマークを隠すことが可能になります。
マフラーではなく、デザイン性が高いショールなどがあれば室内でも違和感なく隠せます。
制服ではなく私服でOKなオフィスの場合は、服で隠す方法が最も簡単です。
アクセサリーで隠す
首筋の場合はチョーカーやスカーフなど、アクセサリーを使って隠す方法もあります。
ただ、アクセサリーで隠せるキスマークは基本的に小さなものに限られます。アクセサリーの種類によっては、首筋に注目を集めてしまう可能性もあります。
アクセサリーで隠す方法は、ほかの選択肢がNGなときだけと考えておきましょう。
絆創膏で隠す
腕や足など、一般的にキスマークだと思われにくい場所を隠す場合は、絆創膏がおすすめです。
ただ貼るだけであるため、気軽に隠すことができるはずです。
ただし、首筋などのキスマークを隠す場合は、絆創膏では目立ちすぎる面も。あざ自体は隠れていたとしても、かえって注目を集めてしまう可能性があります。
首筋の痕を絆創膏で隠す場合は、言い訳も用意しておきましょう。
キスマークのつけ方もチェック
ここまでキスマークをつけられた側の立場で、理由や意味、隠し方などを紹介してきました。
しかし、キスマークはつけられるだけではなく、自分がつけてみたいと感じることもあるはずです。
そこで、ここではキスマークの上手なつけ方について紹介します。
唇・肌を湿らせておくとつけやすい
基本は肌を吸うことで、内出血が起こりキスマークが残ります。
唇をすぼませると、吸う肌の面積が小さくなるため、効率的にマークをつけられるようになるのです。
このときに唇、または肌を少し湿らせておくと、唇と肌の間にすき間ができにくくなるため、よりキスマークをつけやすくなります。
唇が乾燥している場合は、唾液で濡らしたりリップクリームを塗ったりすると良いでしょう。
つかないときは「甘噛」という方法も
なかなかキスマークがつかないときは、肌を吸うのではなく軽く「噛む」という方法もあります。
キスマークがつく仕組みは、噛む場合も吸う場合と同じく内出血が起こるためです。
一般的には吸うより、噛む力のほうが強いため、吸うだけではキスマークがつかない場合に有効です。ただ、強く噛みすぎると、当然痛みも強くなります。
キスマークは基本的に愛情表現のひとつ。相手に不快な思いをさせないよう、注意しながら軽く噛んでみましょう。
キスマークをつける際は注意も必要
最後はキスマークをつけるときの注意点を見ていきます。
キスマークが愛情表現のひとつだとしても、気持ちが伝わらなければ意味がありません。
相手を不快にさせないよう、ポイントを理解したうえで愛情を伝えていきましょう。
相手の気持ちを無視しない
一つ目の注意点は、キスマークをつける際に相手の気持ちを無視しないことです。
キスマークをつけることが愛情表現の一つだとしても、つけられて喜ぶ人ばかりではありません。
キスマークを人に見られたら恥ずかしい、肌が弱いからあまり刺激を与えないでほしいなど。人によって理由は違えど、つけられたくないと考える人も一定数存在します。
気持ちを無視してキスマークをつけるようでは、愛情を疑われる結果になりかねません。
気持ちが高ぶって、無意識のうちにキスマークをつけてしまうなど、仕方がないケースもあります。
しかし、故意につけたいと考えた場合は、まず相手にキスマークをつけて良いかを確認しましょう。
つける場所に配慮する
キスマークをつける際には、つける場所に配慮することも大切です。
浮気防止の意味もあるキスマークであるため、目につく場所につけたいと考えることもあるでしょう。
しかし、キスマークを見える場所に残したままにしておくのは、あまり上品なこととはいえません。
できるだけ目立たない場所につければ、ふたりだけの秘密にすることもできます。
キスマークをつける際には、相手の立場も考えるよう意識しましょう。
痛むケースがあることを知っておく
何度か触れてきたように、キスマークは内出血によるあざです。
言ってみればケガをさせているようなものであるため、強く吸いすぎると痛い思いをさせることも考えられます。
キスマークをつける際には、相手が痛がっていないか都度、確認も忘れないようにしましょう。
キスマークで相手の気持ちを感じてみよう
キスマークは愛情表現の一種です。気持ちが高ぶってつけてしまうときもあれば、愛おしさを表すために故意につけるときもあります。
ただ、目立つ場所につけられると困ってしまうことも事実ですよね。
そのようなときは、事前に対策グッズを用意することや「ふたりだけの秘密にしたい」と見えにくい場所に誘導することを意識しましょう。
ただ拒否をするより、相手の気持ちを汲んであげられれば、より深い絆を結んでいけるはずです。
記事を書いた人
ENSPORTS magazine編集部