「好きな人のことが忘れられない」「元恋人のことばかり考えている」
このように苦しい気持ちを抑えきれずに悩んでいませんか。
別れてからまだ日が浅いなど仕方ないケースもありますが、実はその気持ちは好きだった相手への未練なのかもしれません。
では実際のところ、未練とはどのような気持ちを指すのでしょうか。
本記事では未練を感じる原因はもちろん、新しい恋に踏み出せるよう、未練を断ち切る具体的な方法まで紹介します。
目次
未練の意味とは?
そもそも未練とは「特定のもの(人)への執着が残り、諦めきれないこと」を指します。
恋愛においては「恋人と別れた後にいつまでも相手のことを考えてしまう」「好きな人に振られたのに気持ちを切り替えられない」などの状況が当てはまります。
全ての人がすぐに気持ちを切り替えられるわけではないですし、むしろ未練が残る人の方が多いかもしれません。
それだけ相手に本気だったということなので、未練という感情は自然なことだといえます。
恋愛で未練を感じる理由
相手から離れたはずなのに、なぜいまだに相手への気持ちを断ち切れないのでしょうか。
ここでは未練が残ってしまう原因について紹介します。
思いを伝えられずに終わった
恋人同士の別離ではなく、気持ちを伝えることなく終わった片思いは未練が残りやすいとされます。
思いを伝えないまま諦める状況は、主に以下のようなものが考えられます。
- 気持ちを伝える前に相手に好きな人がいることがわかった
- 告白する前に相手に恋人ができてしまった
- 相手・自分の引っ越しなどで物理的に距離が開いた
どの状況も、相手は自分の恋心を知らないままです。そのため、自分の気持ちを拒絶されていないからこそ、一筋の希望が未練に変わってしまうのです。
「もし告白していたら付き合えていたかもしれない」「実は両思いだったのかもしれない」
このような気持ちが残り、相手を諦めきれないことから恋心が未練に変わってしまうのです。
付き合っている期間が長かった
付き合っている期間が長くなれば、そのぶん恋人が近くにいることが当たり前になります。
まして結婚を視野に入れていたのだとすれば、突然の別れは非常に大きなショックに。
一緒にいた期間が長くなれば、思い出も多くなるため、相手を思い出すきっかけが多いことも未練が残る要因のひとつです。
長く付き合った人が突然いなくなったと考えれば、なかなか思い切れないことも仕方がないのかもしれません。
別れに納得がいっていない
お互いに別れの原因があったのではなく、別れの原因が相手にあったり、自分たちだけでは解決できなかったりすることが原因で別れたケースです。
この場合、別れの原因は以下のようなものが考えられます。
- 相手にほかに好きな人ができた
- 仕事の都合で離ればなれになった
- 自分には理解できない理由で別れを告げられた
- ある日突然に連絡が取れなくなった
自分はまだ好きなのに、相手の気持ちが離れてしまった状態が多いといえます。
心の整理ができないままに別れたと考えれば、納得できない気持ちも理解できます。
上記のほかに、きちんとお互いの気持ちを話し合えないまま別れたケースも、未練が残りやすいと考えられます。
自分が原因で別れたケースも
自分が原因で、相手を傷つけて別れた場合も未練が残りやすいとされます。
考えられるシチュエーションは以下のとおりです。
- 軽い気持ちで相手をひどく傷つけてしまった
- 別れた後で元恋人の素晴らしさに気づいた
具体的には、軽い気持ちで浮気をしたことがバレてしまったり、相手が嫌がることをやめられなかったりした場合などが該当します。
男女にかかわらず「恋人が一番だけどつい浮気をしてしまう」という人は一定数存在します。そして、浮気がバレてしまった後、恋人から別れを告げられるのです。
自分が悪いとわかっているけれど、本当に好きな相手は恋人だったと感じる心が未練になると考えられます。
また、相手が嫌がることをやめなかったケースでは、元恋人への甘えが過ぎた結果といえます。
「元恋人ほど自分を受け入れてくれる人はいなかった」と感じることから、相手への執着が未練に変わるのです。
恋愛での未練を断ち切る方法
恋人との思い出を懐かしむこと自体は悪いこととはいえません。
しかし、未練の心のままに元恋人へ執着するようでは、相手のためにも自分のためにもならないもの。
ここでは、未練の心を断ち切るためにできることを見ていきましょう。
思い出の品を処分する
恋人への未練を断ち切るには、まず思い出の品を処分することから始めましょう。
特に、すぐ見えるような場所に飾っていた場合、思い出の品を見るたびに元恋人のことを思い出してしまいます。
未練がある状態で元恋人との記憶を思い返せば、基本的に良いことばかりが浮かんでくるものです。ひどくなれば記憶を美化してしまうことも。
時間がたつほど、元恋人への思いを再確認してしまうことになるため、まずは写真やプレゼントなどの思い出の品は処分しましょう。
処分するときに、一緒に気持ちの整理をつけることもできるはずです。
ただ、手放すことが苦痛に感じるほどつらい場合は、無理に捨てなくても大丈夫。その場合は、ひとまず見えない場所に移動させるようにしましょう。
連絡手段を断つ
別れた後も頻繁に連絡をしている場合は、連絡手段を断つこともポイントです。
寂しくなったり、相手のことを思い出したりするたびに連絡をしていては、相手への思いを断ち切ることは難しくなるばかりです。
また、自分は連絡を取れることがうれしかったとしても、相手も同じとは限りません。
すでに別れた相手なのだということを自覚するためにも、簡単に連絡をしない。または連絡手段を断ってしまうことがおすすめです。
物理的に連絡ができなくなれば、相手と接触する機会を減らせます。あとは徐々に相手に関する記憶が薄れていくことを期待しましょう。
仕事・趣味で忙しくする
仕事や趣味で忙しくして、元恋人のことを考える時間を少なくしていきましょう。
特に、連絡手段を断つことで、かえって相手のことばかり考えてしまう際の対処法として有効です。
仕事、または趣味や好きなことに熱中することで、物理的に相手のことを考える時間を減らせます。思い出す時間を少なくすれば、徐々に気持ちの整理ができてくるはずです。
逆に、元恋人のことを考えすぎて、仕事や趣味に熱中できない場合は、友人の力を借りましょう。
「ぼんやりしたり、元恋人のことを話し始めたりしたら止めてほしい」と先に行っておくことで、友人も理解を示してくれるはず。
未練を断ち切ることは簡単ではないため、ときには第三者の力を借りることも有効です。
新しい恋・出会いを探す
古くからいわれるように、失恋の傷を癒してくれるのは新しい恋や出会いを探すことが近道です。
合コンや友人・仕事の集まりがある際には積極的に参加するようにしましょう。恋人への理想が定まっているのであれば、条件を絞って探せるマッチングアプリもおすすめです。
ただ、なかなか新しい恋人を探す気になれないこともありますよね。そのような場合は「恋人」を探すのではなく「新しい出会い」を探すと考えてみましょう。
新しい出会いとは「恋人候補」だけとは限りません。友人や趣味仲間を見つけて、自分の世界を広げることは、新しい自分を見つけることにもつながります。
そもそも自分は未練タラタラ?言動を確認
未練を感じる原因や断ち切る方法を紹介してきました。
しかし、自分の心の内は意外にわからないもの。現在の自分が本当に未練を抱いているのか、単純に傷ついているのか判然としないケースもあるかと感じます。
そのため、ここでは未練を抱えている人に共通する言動について紹介します。自分に当てはまっている言動がないか、以下から確認してみてください。
ふとした瞬間に元恋人のことを考える
未練があるからこそ「ふとした瞬間に、元恋人との楽しかった記憶を思い出している」このようなケースが多いといえます。
思い出す際の特徴として、別れの記憶を悲しむのではなく、恋人同士だったときと同じ感覚になっていることです。
そもそも、未練がなくても、別れたばかりであれば元恋人のことを思い出すのは自然なことですよね。
しかし、別れている事実を正確に把握しているため、悲しくなったり別れの原因を思い出し腹立たしくなったりすることも多いものです。
このようなことがなく、単純に恋人を思い浮かべるように考えているのであれば、別れを正しく受け入れられていないといえます。
恋人をふと思い出すとき、どのように思い出しているかで未練を抱いているかがわかるはずです。
定期的にSNSをチェックしている
元恋人の動向を確認したくて、定期的にSNSをチェックすることも、未練を抱いている人の特徴といえます。
元恋人への執着があるため、新しく恋人ができていないかと気が気ではないのです。また、自分に関することを書いていないかと考えているケースもあります。
元恋人にバレないよう、ある意味ではSNSから監視をしているのです。
以前と同じ感覚で連絡を取ろうとする
間違いLINEや何らかの口実をつけて、以前と同じような感覚で連絡を取ろうとすることもあります。
多くは、連絡を密にとることで、復縁を狙っているケースと考えられます。
復縁を狙って連絡を取っているのであれば、単純に傷ついているのではなく明確に未練があるはずです。
この場合、元恋人にも未練があると勘づかれやすいため、相手から連絡を切られる可能性があることを知っておきましょう。
共通の友人から話を聞こうとする
連絡手段を断たれた場合など、共通の友人から情報を聞き出そうとするケースです。
元恋人の動向が気になるからこその行動になるため、未練があると考えられます。
また、友人から話を聞き出すほかに、元恋人への愛を友人に語る場合もあります。「好きな気持ちは変わらない」「自分がいないと元恋人はだめになる」など。
友人からすれば「自分は何を聞かされているんだろう…」と感じることもあるため、ひどくなると元恋人だけではなく、友人も離れてしまう恐れがあります。
思い出の品を大切にとっている
元恋人の写真や旅行先の思い出の品など、元恋人に関わるものを大切にとっている場合も未練があるといえます。
「思い出の品を処分することで、元恋人とのつながりが切れてしまう」と感じているのかもしれません。
もちろん実用面から処分をしないケースもありますが、未練があるからこそ捨てられないと考えられます。
出会いがあっても元恋人と比べてしまう
別れた元恋人への未練が強い間は、次の恋愛を探そうとしない点も大きな特徴です。
仮に新たな出会いがあったとしても、元恋人と比べてしまいがちに。
「元恋人以上に素敵な人はいない…」と相手への未練を募らせてしまうことで、悪循環に陥ってしまいます。
未練を感じるときは復縁すべき?
元恋人への未練が強い場合、できれば復縁をしたいと考えるものです。
では、実際のところ、別れた元恋人との復縁は可能なのでしょうか?ここでは未練がある元恋人との復縁に関する疑問について回答します。
別れてすぐの復縁はおすすめできない
基本的に別れた後、すぐに復縁をしようとすることはおすすめできません。
特に自分に原因があって別れたり、相手にほかに好きな人ができたりしていた場合は、連絡を取ることすら嫌がられる可能性もあります。
未練のあるなしに関わらず、付き合っていた相手と別れた後はお互いに傷ついているものです。大きな出来事の後や、理不尽な別れを飲み込もうとしているときはそっとしておいてほしいもの。
すぐに復縁を匂わせれば「あの別れは何だったのか」と怒らせる可能性もあるため、別れてすぐの行動はおすすめできません。
復縁したいなら時間が必要
復縁を望んでいるのなら、お互いに冷静になるためにも時間を置くことが大切です。
そのため、少なくとも2~3ヶ月は距離を置くようにしましょう。そして、距離を置いている期間の間に、別れの原因を改善しなければなりません。
別れの原因をそのままに復縁をした場合、また同じようなことが原因で別れを繰り返すことになります。
相手に未練があるからといって、自分の思いだけを押しつけてはいけないのです。
未練を引きずるより新しい恋をしよう
恋愛における未練とは、相手に対する執着や諦めきれない気持ちを指します。
実際のところ、自分はまだ好きなのにいきなり別れを切り出された場合など、未練を抱いても仕方がないケースも存在します。
人の気持ちを外から動かすことは難しいものです。いつまでも元恋人への未練を引きずり、嘆いてばかりでは時間が過ぎていくだけ。
失恋は見方を変えれば自分の至らないところを直視できる機会でもあります。より素敵な自分になって素敵な恋を探しに行きましょう。
記事を書いた人
ENSPORTS magazine編集部