スマホやPCから、友達と気軽にチャットを楽しめるLINE。
日常的に利用するうちに「LINEから出会いに発展する方法はないかな?」と考えてしまうのは自然なことかもしれません。とはいえLINEの出会いはアリなのか、そもそも出会えるのかわかりませんよね。
そこで今回は「LINEと出会い」について、男女300名に対してアンケートを実施しました!
当記事ではLINEと出会いの実態調査を踏まえ、その危険性やリスクについても詳しく解説します。
目次
LINEで出会いはある?体験談を調査
以下では、LINEと出会いに関する調査結果をお伝えします。
今回の調査でわかったのは、下記3点です。
- LINEで恋人を作ったことがある人は3%
- LINEで出会いを探したことがある人も3%
- LINEのメッセージのやり取りで意気投合したら会う可能性がある人は43%
また回答の比率については、男女で大きく異なることも分かりました。回答者のレビューも踏まえながら、LINEと出会いの実態について解説します。
LINEで恋人を作ったことがある人は3%
はじめに「LINEで恋人ができたことはあるか」とお聞きしたところ「ある」と回答したのはわずか9人(3.0%)のみでした。
男女比を比較すると、下記のとおり男性の方が割合が多い結果になりました。
- 男性:107人中5人(4.7%)
- 女性:193人中4人(2.1%)
また今回の調査では、LINEでの出会いから結婚に至った例は見つかりませんでした。そもそもLINEで出会うこと自体が難しく、職場が同じでLINE交換をきっかけに……などの状況でした。
20代男性の意見
同じ職場で緊急連絡先で電話番号を登録したらラインが追加されてて、そこから出会いが始まった。
30代女性の意見
LINE以外の趣味のwebサークルの異性と仲良くなってお付き合いしたことがあるので、ありだと思います。ただ、リスクはあると思うので慎重に相手を見極めないといけないと感じます。
LINEで出会い目的で利用したことがある人は3%
続いて「LINEで恋人を探したことはあるか」とお聞きしたところ、こちらも「ある」と回答したのは10人(3.3%)のみに留まりました。
多くの人が日常的に利用するLINEですが、やはり出会いの場と考えている人は少ないことがわかります。
また男女の割合を比較すると、男性の方がやや高い結果でした。「LINEで恋人ができたことはある?」という質問と比べて、ほぼ変わらない結果です。
- 男性:107人中5人(4.7%)
- 女性:193人中5人(2.6%)
30代女性の意見
今やLINEはほとんどの人が使っている連絡ツールなので、他のネットアプリと違って安心感があります。メッセージのやりとりもほとんどラグなしで行えるので、気が合う人と出会えればLINEで出会う事については全然ありだと思っています。
LINEのメッセージのやり取りで意気投合したら会う可能性がある人は43%
最後に「LINEでつながった人と実際に会う可能性はあるか」とお聞きしたところ「ある」と回答したのは129人(43%)にのぼりました。
また男女比に大きな差があり、女性はことさら慎重に考えていることがわかりました。
- 男性:107人中65人(60.7%)
- 女性:193人中64人(33.1%)
20代女性の意見
LINEと出会いというイメージがあまりないのが印象です。近年ではマッチングアプリの方が安心して出会える気がします。
30代女性の意見
LINEであれば簡単に個人情報などを偽ることができるため、あまり出会いの場としては向いていないのではないかと思いました。
LINEで「出会える」と言われる3つの方法と危険性
LINEで出会えると言われている方法には、それぞれ危険性もはらんでいます。
具体的な方法をもとに、LINEで出会う危険性について解説します。
- LINE掲示板やアプリを利用してIDを交換する
- オープンチャットのグループやVOOM機能を利用する
- 他のSNSの「#彼氏・彼女募集」からLINEへ誘導
LINE掲示板やアプリを利用してIDを交換する
LINEで出会いを探せる場所としては、LINE掲示板が有名ですが、利用はおすすめできません。
LINE掲示板は無料でLINE友達を募集できるサイトで、性別・都道府県から検索する仕組みになっています。
たとえば「女性」「東京都」で検索すると、下記のような業者とみられる友達募集のメッセージがたくさん出てきました。
LINE掲示板で募集している投稿は、ほとんどが業者や誘導アカウントですから、LINE掲示板から出会いを探すのはおすすめできません。掲示板には本人確認もなく、なりすましが容易ですから、非常に危険です。
またスマホのアプリストアで「LINE掲示板」と検索すると、さまざまなアプリがでてきます。
その多くはアプリ上で仲良くなった人とLINEを交換できる仕組みですが、少なくとも本人確認のないアプリやサイトで出会いを探すのは危険ですから、避けることをおすすめします。
オープンチャットのグループやVOOM機能を利用する
LINEで出会える場として、オープンチャットやVOOM機能も有名です。
しかしLINEの規約で出会い目的の利用は禁止されていますから、出会いを探す活動をすると、アカウント凍結のリスクがあります。
オープンチャットとは、共通の趣味をテーマにしたチャットグループのこと。ジャンルは音楽や料理など幅広く、グループ参加者はテーマについて自由に発信できます。
好きなアーティストが一緒、住んでるエリアが一緒などの共通点があれば、はじめての人でも会話が弾みやすいため、不特定多数の人と仲良くチャットができるシステムです。
もう一つのVOOMは、LINE上でショートムービーを公開できる機能。LINE専用のTik Tokと考えるとわかりやすいかもしれません。
上記のサービスから友達と出会える可能性はありますが、本人確認もない匿名システムですから、出会い目的で利用するのは避けましょう。
他のSNSの「#彼氏・彼女募集」からLINEへ誘導
他のSNSで、恋人や遊び相手を募集するアカウントを探し、連絡をとってLINEに誘導する出会いの手法もあります。
どちらにしても、本人確認のない場所でつながった関係性はあまりおすすめできません。
たとえばTwitterでは「#彼氏募集」「#彼女募集」などのさまざまな出会い関連のハッシュタグがその時々で流行りますが、その多くは収益を上げるための釣りアカウントです。
危険ですから、別のSNSからLINEに誘導する・される出会い方もおすすめできません。
そもそも出会い目的のLINE利用はOK?
そもそもLINEで出会い目的での利用は認められているのでしょうか?
LINEの規約を確認すると、下記のとおり出会い目的での利用が明確に禁止されていました。
13.8. 営業、宣伝、広告、勧誘、その他営利を目的とする行為(当社の認めたものを除きます。)、性行為やわいせつな行為を目的とする行為、面識のない第三者との出会いや交際を目的とする行為、他のお客様に対する嫌がらせや誹謗中傷を目的とする行為、その他本サービスが予定している利用目的と異なる目的で本サービスを利用する行為
出典:LINE 利用規約・13. 禁止事項
LINEは、もともと面識のあるユーザー同士のコミュニケーションを目的としたツールです。
面識のない人にいきなりコンタクトをとると利用規約に違反することになり、事前の通知なくアカウントが停止される可能性があります。下記の通り定められています。
14.2. 当社は、お客様が以下のいずれかに該当する場合または該当するおそれがある場合、あらかじめお客様に通知することなく、本サービスの全部または一部の利用の停止、アカウントの停止または削除、本サービスに関するお客様と当社との間の契約(本規約に基づく契約を含みます。以下同じ。)の解除その他の当社が必要かつ適切と合理的に判断する措置を講じることができます。
出典:LINE 利用規約・14. お客様の責任
LINEで出会いを探すデメリットとリスク
LINEで出会いを探すと、思うように異性に出会えないどころか、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうリスクもあります。
可能性として考えるトラブルは以下のとおり。
- LINEには身分確認や年齢確認が必要ない
- 業者のなりすましにより出会い系サイトや怪しいアプリの登録に誘導される
- プロフィール写真や個人情報が流出する
- LINEアカウントが凍結される
LINEには身分確認や年齢確認が必要ない
LINEでアカウントを作成するにあたって、身分証や年齢の確認はありません。言い換えると、悪質な業者や勧誘目的の団体でも、簡単にアカウントを作れてしまうのです。よって利用者側で自衛する意識が大切です。
またアカウント作成後のプロフィール写真も、個人で自由に設定できます。アプリで過度に加工されているだけでなく、まったく別人の写真が使われていることもあるかもしれません。写真だけを見て「かわいい」「かっこいい」などと連絡を取ってしまうと、いざ会ったときにまったくの別人が出てくる可能性も十分に考えられます。
またLINEの公式ブログによると、LINEの利用推奨年齢は12歳以上に設定されています。しかし実態としては、アカウント作成時に年齢確認はなく、18歳未満の未成年でも気軽にアカウントを作成可能です。
未成年が年齢を偽って出会いを探す可能性も考えられますから、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクもあります。
業者のなりすましにより出会い系サイトや怪しいアプリの登録に誘導される
無料でアカウントを作成できるLINEでは、出会い系サイトに誘導するアカウントや、アダルト系アカウントも活動しています。
とくにアイコンにアダルト的要素のある写真を載せている場合は、誘導目的のアカウントの可能性が考えられます。
上記のアカウントから急に友達申請が来たとして、不用意に許可して連絡を取ると、悪質なサイトやアプリに誘導されてしまうかもしれません。
プロフィール写真や個人情報が流出する
悪質なアカウントとコンタクトを取ってしまった場合、個人情報を特定される可能性もあります。たとえばLINEと他のSNSアカウントを連携していると、別のSNSアカウントに記載している個人情報まで知られる懸念があります。
SNSの連携機能は便利なのですが、個人情報は慎重に管理しておきましょう。
その他プロフィール写真を保存され、出会い系サイトに悪用される可能性もあります。リスクは合っても良いことがありませんから、そもそも知らないアカウントの申請を許可するのは避けましょう。
LINEアカウントが凍結される
悪質なアカウントに目をつけられると、アカウントを乗っ取られるリスクも考えられます。アカウントを乗っ取られたうえで不正利用されれば、LINE運営側からアカウントを凍結されてしまうかもしれません。
LINEのアカウントは、一度凍結すると復元はできません。登録していた友達の連絡先も失いますし、またそれらの連絡先を流出させてる可能性があります。
4.5. お客様の本サービスにおけるすべての利用権は、理由を問わず、アカウントが削除された時点で消滅します。お客様が誤ってアカウントを削除した場合であっても、アカウントの復旧はできませんのでご注意ください。
出典:LINE 利用規約・4. アカウント
LINEで出会った相手との連絡をやめたいときの対処法を解説
最後に、LINEで出会った相手との連絡をやめたいとき、関係を断ちたいときの対処法を解説します。
ブロックする
トラブルが起きたときにまず行うべきがブロックです。相手からのメッセージが表示されなくなり、LINE上では連絡を取れない状態にできます。
相手をブロックしたいときは、まずチャット画面の右上にある三本線をタップしてアカウント画面を表示します。その後、右下の「ブロック」をタップしましょう。
この操作を行うだけで、相手は自分にメッセージを送れなくなります。
通報する
LINEで悪質なアカウントと遭遇してしまった際は、LINE運営に通報することもできます。通報したことによって、LINE運営側が不正アカウントと判断すれば、アカウントが凍結される可能性もあります。
まずはブロックするときと同様に、チャット画面から三本線をタップ。下部にある「その他」を選択します。
画面が変わったら、下の「通報」をタップ。
これだけで、LINE運営側に不正アカウントを通報できます。
まとめ:真剣な出会いを探すならLINEよりマッチングアプリ
LINEは便利なチャットツールですが、出会いを探す用途にはおすすめできません。
むやみに出会いを探すと悪質なアカウントに遭遇することもありますし、そもそも利用規約で禁止されていますから、アカウント凍結につながる可能性もあります。
やはり真剣に出会いを探すなら、本人確認があって登録者が真面目に相手を探すマッチングアプリがおすすめです。
効率よく素敵な出会いを探すためには、マッチングアプリをうまく活用してください。
記事を書いた人
ENSPORTS magazine編集部