mixi(ミクシィ)は、日本国内で2000年代後半に流行したSNSです。
現在も利用者数こそ減っているものの、コミュニティやイベント機能などを活用する方はまだまだいらっしゃいます。
そうなると「そんな狭いSNSなら、むしろ出会いのチャンスがあるのでは?」とも考えられます。はたして出会いのチャンスがあるのか、気になりますよね。
そこで今回は、mixiで本当に出会いがあるのか、利用者の体験談やサービス内容、利用規約などを総合的に調査しました!
調査結果を踏まえ、mixiと出会いの実態について解説します。
目次
mixiは出会い目的で使える?
まずはmixiの利用規約やトレンドを調査し、そもそもmixiが出会い目的で使えるSNSなのか調査してみました。
出会いを禁止するSNSも多くありますから、まずはmixiがどのような立ち位置なのか確認しましょう。
SNS名 | mixi(ミクシィ) |
運営会社 | 株式会社ミクシィ |
国内利用者数 | 非公開 |
利用者が多い年代 | 20代~40代 |
男女比 | 男性約55%、女性約45% |
出会い目的の利用は規約で禁止されているSNS
mixiは、残念ながら出会い目的の利用が禁止されるSNSです。
今回mixiの利用規約を調査したところ、下記のとおり「異性との出会い」に関する内容が細かく規定されていました。
mixiでは、以下のような行為を禁止しています。下記に該当する行為を確認次第、mixi運営事務局で投稿を削除したり、アカウントの利用を停止する場合があります。
会ったことのない異性との出会いを求めたり、実際に会おうとすること
引用:mixi・利用上の注意に関する質問
コミュニティなどで初めて知り合った異性と、電話やメールなどをしようとすること
コミュニティやメッセージなどで、会ったことのない異性と連絡先を交換しようとすること
そのほか、男女間の関係の発展を期待するような募集を書き込むこと
利用規約に違反すると、これまで使ってきたアカウントを凍結されるなどの措置を受ける可能性があります。
もちろんコミュニティなどで交流する中で自然と仲良くなり、たまたま会うことになることはあるかもしれません。そもそもイベント機能もありますし、mixiを介して出会うこと自体が禁じられるわけではありません。
しかし男女の出会い目的で募集をしたり、すぐに連絡先を交換しようとしたりするのは、規約で禁じられていると知っておいてください。
mixiのユーザー数は年々減少傾向
また出会いを探そうにも、mixiはユーザー数が減少傾向にあるSNSであることに注意が必要です。
総務省がおこなった調査によると、世代別のmixi利用率は以下のとおり。平成25年(2013年)から令和3年(2021年)の8年間で、利用率が低下しているとわかります。
年代 | 平成25年(2013年) 利用率 | 令和3年(2021年) 利用率 | 8年間の推移 |
10代 | 26.6% | 1.4% | ▲25.2 |
20代 | 48.4% | 3.3% | ▲45.1 |
30代 | 20.3% | 3.6% | ▲16.7 |
40代 | 9.7% | 1.9% | ▲7.8 |
50代 | 4.2% | 2.4% | ▲1.8 |
60代 | 2.7% | 0.4% | ▲2.3 |
※参照1:総務省・情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査<概要>
※参照2:総務省・令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>
mixiは2004年のリリース移行、20代~30代を中心に急速にユーザーを増やしました。
2011年にはアクティブユーザーが1,500万人を突破しましたが、その後はTwitterやFacebook、LINEなどの台頭により、徐々に影を潜めています。
あえて出会いを探すために使うのは、利用規約で禁じられていることもありますから、難しいと言えるでしょう。
mixiで出会いはある?利用者の体験談を掲載
では、今回調査してわかったmixiと出会いの実態を解説します。
今回の調査は、下記のとおり行いました。
下記3点のトピックスについて解説します。
- mixiで恋人を作ったことがある:12人(12.0%)
- mixiで出会いを探したことがある:16人(16.0%)
- mixiで意気投合したら会うかもしれない:52人(52.0%)
mixiで恋人を作ったことがある人は12%
「mixiで恋人ができたことはあるか」とお聞きしたところ、なんと100名のうち12名もの方が「ある」と回答しました。
なお実際に恋人ができた人の中には、mixiで出会った相手と結婚した方も。
アンケートで時期までは指定していませんから、mixiが流行った全盛期の体験談が多いかもしれませんが、この数字は他のSNSと比べて多い結果です。
出会い目的が禁止されているにもかかわらず、実態としては恋人作りに利用される(された)とわかりました。
30代男性の意見
mixiのコミニティで出会って、付き合い、結婚までしたので、mixiは出会いを求めやすいと感じています。
20代女性の意見
同じ歌手が好きだというのもあり、mixiで知り合ってから2か月後に一緒にその歌手のコンサートに行き、帰り際に告白されてお付き合いしました。
mixiで出会いを探したことがある人は16%
次に「mixiで出会いを探した経験があるか」とお聞きしたところ、「ある」と回答したのは16%でした。
なお男性は42人中9人(21.4%)、女性は58人中7人(12.1%)と、パーセンテージでいえば男性はかなり多い数値です。
利用規約で禁止されているにもかかわらず「mixiは出会いの場になる」というイメージが先行していたとわかります。
30代男性の意見
mixiの全盛期に、共通のコミュニティで仲良くなった人と実際に会ったことはあります。
30代女性の意見
実際に自分の友人がmixiを通じてお付き合いまで行ったので、出会い自体はあるのだと思います。しかし、素性の分からないネット上でのやり取りで実際に会うというハードルが自分には越えられない部分があります。
mixiで意気投合したら会うかもしれない人は52%
「mixiで意気投合した人と実際に会う可能性はあるか」とお聞きしたところ、過半数の52人が「ある」と回答しました。
男性は42人中27人(64.3%)、女性は58人中25人(43.1%)と、女性の比率もさほど低くない結果です。
なお「ない」と回答した人からは、業者アカウントによるトラブルを心配する声が目立ちました。
30代男性の意見
若い頃ならガツガツ行こうとしたかもしれないが、大人になるとサクラでないかとか危険でないかと思うようになってしまった。
30代女性の意見
全てが悪い人ではないとは思うが、やはりネット上の出会いは危険があるとおもうので、しっかりと警戒心を持って知り合うべきだと思います。
まずは友達から!mixiで出会いを見つける方法
他のSNSが台頭したこと、また利用規約で禁じられていることもあり、mixiで出会って恋人を作るのは簡単ではありません。
とはいえ共通の趣味のある知り合いとしてコミュニケーションを取るうちに仲良くなるのは、mixiに限らずどこでも起こりうることです。
mixiでそんな風に自然に出会う方法を紹介します。
- コミュニティに参加する
- イベント機能を活用する
- mixiゲームで交流する
コミュニティに参加する
mixiで出会いを探すなら、コミュニティを活用するのが一般的です。
コミュニティとは共通の趣味を持ったユーザーが集まるグループのことで、初対面の人同士でも会話が発展しやすいのがメリットです。
調査時点で、mixiにはなんと5,718万件ものコミュニティがありました。
好きなキーワードで検索すれば、自分の趣味に合ったコミュニティを探せます。
たとえば「出会い」と検索すると、約45,000件のコミュニティがヒットしました。(※あくまで出会い目的の利用は禁止されています)
地域別のコミュニティもありますから、近所で同じ趣味を持つ人を探したいときに便利ですね。
ランキングから人気のコミュニティを探すこともできます。
なかなかいいコミュニティが見つからないとき、新たな視点から出会いを探したいときには、こうしたランキングを活用するのもいいかもしれません。
イベント機能を活用する
mixiには、イベント機能があります。
mixi利用者なら開催でき、日時や場所を決めてカラオケやバーベキューなどのイベント参加者を募集できる機能です。
誰かの開催するイベントに参加しても良いでしょうし、慣れてくればご自身で開催するのも良いでしょう。
参加すれば新たな出会いがありますので、大勢の人と知り合いたい方におすすめの方法です。
mixiゲームで交流する
mixiには、mixi内のメンバーと一緒にゲームで遊べる「mixiゲーム」があります。
mixiゲームで一緒に遊んだ方とマイミクになったり、マイミクと時間を合わせてゲームをしたりと、同じゲーム好きの人との出会いを広げられる機能です。
mixiはゲーム開発も得意な会社ですから、普通に遊びながらあらたな出会いを探せる機能です。
怖い?mixiで出会いを探すリスクと注意点
mixiなど本人確認のないSNSで異性との出会いを探すと、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、下記のリスクやデメリットがあることは知っておいてください。
- 登録時に本人確認がないことに注意
- 出会い系サイトなどへの勧誘目的のオフ会があるという声も
- 出会いを匂わせると相手に警戒されやすい
登録時に本人確認がないことに注意
mixiは匿名SNSですから、本人確認がありません。
連絡中の相手が、本当に記載のとおりの年齢や性別なのかわかりませんから、真剣な出会いを探すのには向かないサービスです。
そもそも出会い目的の利用が禁止されていますし、相手が誰なのかわからないリスクがあることは重々知っておきましょう。
出会い系サイトなどへの勧誘目的のオフ会があるという声も
今回Twitterなど他のSNSも利用して調査したところ「mixiのオフ会に参加して副業ビジネスに勧誘されたことがある」とする声が見つかりました。
やはり匿名SNSですから、どうしても上記のリスクは考えられます。
イベント機能などを活用して「出会いの場」も開催されますが、利用する際はあくまで本人確認がないサービスだとを念頭に置いておくことをおすすめします。
出会いを匂わせると相手に警戒されやすい
mixiはSNSである以上、出会い目的で利用すると敬遠されがちです。
出会い目的でSNSを利用する人は、ネットスラングで「出会い厨」と呼ばれ、ひどいケースでは他のSNSなどで晒されてしまう可能性すらあります。
またmixiには「規約違反の通報機能」があり、不快に感じた利用者は報告されますから、あまりおおっぴらに活動できないことは知っておきましょう。
まとめ:真剣に出会いを探すならmixiよりマッチングアプリ
mixiはあくまで匿名SNSなこと、利用者が減少していることを考慮すると、真剣な出会いを探すのはあまりおすすめできません。
コミュニティやmixiゲームなどを楽しんでいるうちに、本当に自然な出会いがあるのは素敵ですが、出会い目的で登録しても、あまり良い結果にはつながらないでしょう。
やはり出会いを探すなら、真剣な出会い目的の男女が利用するマッチングアプリがおすすめです。
男女の出会いを探すときには、ぜひセキュリティの整ったアプリを利用し、恋活していってください。
記事を書いた人
ENSPORTS magazine編集部