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石鎚山とは
標高1,982mの石鎚山は、四国を代表する山のひとつ。西日本最高峰の天狗岳を頂点とする複数の山で構成される石鎚山は古来より信仰を集めており、修験道の霊場としても知られています。
山域が広く、多くの登山ルートを持つ石鎚山は、初心者から上級者まで充実した登山が楽しめる人気の山。登山好きのカップルのハイキングデートに、ぜひおすすめしたいスポットです。
石鎚山へのアクセス・基本情報
- 名称
- 石鎚山
- 住所
- 〒791-1710
愛媛県上浮穴郡久万高原町若山
- 電話番号
- なし
- 営業時間
- 年中無休
- 定休日
- 年中無休(登山道へアクセスするルートで一部冬季閉鎖あり)
- 料金
- 無料
※石鎚登山ロープウエイは有料
- アクセス
- (土小屋ルート)JR松山駅から車で約2時間
(成就ルート)JR伊予西条駅から石鎚ロープウェイ行きの路線バスで約54分
- 駐車場
- あり
石鎚山の魅力
魅力1古来から修験道の霊場として崇められる歴史ある山
古来より修験道の霊場として栄え、日本七霊山にも数えられる石鎚山。開山から1,300年以上たった今も、7月1日から10日のお山開きの期間中は、白装束に身をまとった修験者が全国各地からこの山を訪れます。
山内には、山岳信仰の栄えた往時をしのばせるスポットも多く残っています。山頂からふもとにかけて鎮座する4つの石鎚神社は、石鎚山を訪れたらぜひ参拝したいスポット。「願い事成就」のご利益があるパワースポットとして人気を集めています。
また登山道には古くから修行に使われてきた4つの鎖場があり、一般登山者も挑戦可能です。登りきるには技術と体力が必要なため、登山初心者にはおすすめできませんが、他の山では味わえないスリリングな体験ができますよ。
魅力2初心者から上級者まで登山が楽しめる
石鎚山には、初心者から上級者まで幅広い登山者に対応したコースがあります。
初心者におすすめなのが「表参道ルート」と「土小屋ルート」の2コース。
表参道ルートでは、ロープウェイとリフトを乗り継いで標高約1,300mのポイントまでアクセス可能。途中で石鎚山成就社への参拝や、山内の4つの鎖場全てへの挑戦も可能なため、霊場としての石鎚山の魅力を堪能したいカップルにおすすめです。
標高約1,500mの土小屋遥拝殿(ようはいでん)からスタートする土小屋ルートは、山頂まで最短距離でアクセスできるルート。標高差も小さいため手軽に登山できますが、直通のバスがないため、車でのアクセスがおすすめです。
上記の他にも険しい岩場を登るバリエーションルートや、周囲の山と石鎚山をつなぐ縦走コースなど、登山者のレベルにあわせて自由なコース選びができるのが石鎚山の魅力です。
魅力3四季折々の自然が楽しめる
西日本最高峰の石鎚山とその周辺の山域は、貴重な動植物が分布する自然の宝庫としても知られています。
春にはアケボノツツジ、夏には石鎚山系固有種のイシヅチボウフウをはじめとする多彩な高原植物が咲き誇ります。
山全体が燃えるような鮮やかな色に染まる紅葉シーズンの石鎚山も必見。冬の石鎚山は積雪が多く、登頂は容易ではありませんが、霧氷をはじめとする神秘的な光景が見られることも大きな魅力です。
このように四季折々の自然が堪能できることも、石鎚山が多くの人をひきつける理由のひとつです。
石鎚山のおすすめデートプラン
石鎚山で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは、初心者におすすめの土小屋ルートで山頂をめざすプラン。また中上級者におすすめの鎖場と天狗岳へのルートもご案内します。ぜひ二人で、心ゆくまで楽しんでください。
土小屋登山口から出発!最短ルートで石鎚山に登ろう
土小屋ルートは、標高約約1,500mの土小屋遥拝殿から山頂をめざす最短距離の登山道。往復9.2kmのコースを約5時間かけて登ります。
土小屋からスタートする登山道は、最短距離で山頂をめざせる初心者におすすめのコース。石鎚山系の美しい自然を堪能しながらの山歩きを楽しみましょう。
土小屋に着いたら駐車場に車を停め、登山の準備をします。準備ができたら土小屋遥拝殿で登山の無事を祈願し、出発しましょう。
登山道に入ってからしばらくは木立の中の緩やかな道を進みます。木々の間から時折姿を見せる石鎚山の山頂や、瓶ヶ森(かもがもり)をはじめとする周囲の山々を眺めながら歩きましょう。
よく整備された登山道を進むと、約4kmで二の鎖元小屋に到着。表参道ルートでとの合流地点でもあるこちらのスポットからは周囲の山々が見張らせます。
残り約600mで山頂ですが、この先から勾配がきつくなるため、こちらで一息つきましょう。
頂上神社に到着!西日本最高峰からの絶景を堪能しよう
二の鎖元小屋まで着いたらゴールまであと少し。絶景の待つ山頂をめざして進みます。
二の鎖元小屋から少し登ると左手にあるのが全長65mの二の鎖場です。修験道の山らしいスリリングな体験ができますが、登るのに技術と体力が必要なため、自信がなければ無理をせず右手の迂回ルートを進みましょう。
迂回ルートは鎖場のような危険な箇所はありませんが、一部崖側に手すりがついていない通路や階段があるため、滑落しないよう慎重に進みましょう。
しばらく登ると三の鎖小屋があり、その先に全長68m、石槌山の4つの鎖場で最も難易度の高い三の鎖場があります。この鎖場も迂回できるため、自身のレベルに合わせてルートを選びましょう。
鎖場を登った先が、石鎚神社の頂上社が鎮座するゴールの弥山(みせん)です。
標高1,974mの弥山山頂からは、最高峰の天狗岳をはじめとする広大な四国山地の山々が見渡せます。条件次第では本州と九州の山や、瀬戸内の島々が見えることも。西日本最高地点ならではの絶景を満喫しましょう。
山頂の頂上社ではお守りや御札を購入できるほか、併設の山小屋で食事をとることも可能です。
西日本最高峰である石槌山。その山頂に到達できた人だけが楽しめる大スケールの絶景を、ぜひ体験してみてください。
【中上級者向け】石鎚山の難所・天狗岳と鎖場に挑戦してみよう
初心者でも手軽に登山が楽しめるのが石槌山登山の魅力のひとつですが、よりスリリングな体験を楽しみたいカップルには、鎖場と最高峰の天狗岳への挑戦がおすすめです。
石槌山内に4つある鎖場のうち、土小屋ルートでは二の鎖と三の鎖の2つに挑戦可能です。
石槌山の鎖の特徴のひとつはその太さ。他の山域で目にする鎖の何倍ものサイズに驚かされるでしょう。
通常鎖場では岩場登りの補助として、鎖を手で握って登るのが一般的です。一方石鎚山の鎖場は岩場に足をかけられるところが少なく、鎖の空洞部分に手足をかけ、はしごのように登る必要があるため、通常より大きな鎖がつけられています。
鎖場では、鎖を頼りに数十メートルの垂直の崖を登ります。非常に高度感があり、高所の苦手な方にはおすすめできません。
途中で難しいと感じても、鎖場を降りるのは登りよりも難しいため、自身の技術や体力で登りきれるか判断したうえで挑戦しましょう。
もうひとつのおすすめポイントは天狗岳。頂上社のある弥山の先に望む、鋭く尖った形状が印象的な峰で、標高1,982mを誇る石槌山の最高峰でもあります。
弥山から天狗岳へ続く稜線では、スリリングな岩場歩きが楽しめます。鋭く切れ落ちた尾根上を歩くため、思わず足がすくみますが、ゆっくりと慎重に歩を進めましょう。
山頂に到着すると、狭い岩場の上に小さな祠と標識があります。西日本最高地点に二人の力で到達できた記念に、思い出の一枚を撮影しましょう。
まとめ
石鎚山は雄大な四国山地の自然のなかで登山を気軽に楽しめる、デートに大変おすすめのスポットです。
力をあわせて山頂に到達し、西日本最高峰からの絶景を眺めることで、きっと二人の絆も深まりますよ。
石鎚山は春から秋にかけて登山初心者でも楽しめるスポットですが、紅葉が美しい秋が特におすすめです。美しい自然のなかでの登山を楽しみたいカップルは、10月上旬から下旬ごろに石鎚山を訪れてみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部