CONTENTS
鴨川とは
京都市の東部を約33kmにわたって流れる鴨川は、古来より住人に水の恵みを与えてきたスポット。
鴨川の流域には上賀茂神社や下鴨神社、京都御所など、京都を代表する名所が数多くあります。
河川敷は自動車の乗り入れが禁止されているため、ふたりのペースで散歩やジョギング、サイクリングを楽しむのにぴったり。夏の納涼床や春の桜など、季節の風物詩が楽しめる鴨川で、アクティブデートを楽しんでみてください。
鴨川へのアクセス・基本情報
- 名称
- 鴨川
- 住所
- 〒604-0924
京都府京都市中京区一之船入町384(京都市観光協会)
- 電話番号
- 075-213-1717(京都市観光協会)
- 営業時間
- 24時間
- 定休日
- 年中無休
- 料金
- 無料
- アクセス
- 京都駅で市バス(4号/5号/17号)に乗車、「四条河原町」で下車後、徒歩で約5分
- 駐車場
- スポットによる
鴨川の魅力
魅力1四季折々の風景が楽しめる京都市民の憩いの場
季節ごとに異なる景色が楽しめるのが、鴨川の魅力のひとつ。
数多くの桜の名所で知られる京都ですが、鴨川の河川敷でも至るところで桜が楽しめます。とくに市内北部、京都府立植物園の西側に沿う河川敷は「半木(なからぎ)の道」と呼ばれ、約70本のベニシダレザクラが連なる絶景スポット。
半木の道は観光客も少ないため、桜を見ながらのんびりと散歩をしたり、桜の木の下でのピクニックデートをしたりして楽しむのにもおすすめですよ。
夏の鴨川の名物といえば納涼床(のうりょうゆか)でしょう。
納涼床とは、蒸し暑い京都の夏を涼しく過ごすために、鴨川西岸沿いの飲食店が夏限定で店外に出す席のこと。その起源は約400年前にさかのぼると言われています。
納涼床を出すお店は約100軒あり、京料理はもちろん、イタリアンやフレンチなど、ジャンルはさまざま。鴨川の夜景を楽しみながらの納涼床でのお食事は、きっと夏の京都での特別な思い出になるでしょう。
魅力2世界遺産の寺社や老舗の和菓子屋など、魅力あふれる周辺スポットがたくさん
川の流れを眺めながらのんびりと散歩やジョギングを楽しんだり、川原でお昼寝をしたりと、自由に楽しめるのが魅力の鴨川。そんな鴨川の周辺には、散策とあわせて訪れたい観光スポットや人気のお店があります。
鴨川沿いの名所としてよく知られるのが「上賀茂神社」と「下鴨神社」の2つの神社。いずれも京都で最古級の神社と言われており、世界遺産にも登録されているスポットです。
毎年5月15日には、京都三大祭りのひとつとして知られる「葵祭」が開催されます。平安貴族の衣装に身を包んだ500人以上の行列が、京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へ向かいます。
下鴨神社の周辺は、豆餅が人気の「出町ふたば」、鯖寿司の名店として知られる「満寿形屋」、みたらし団子発祥のお店「加茂みたらし茶屋」など名店が多いことでも知られるエリア。鴨川の河川敷でのんびりと過ごしながら、名店の逸品を味わってみてください。
魅力3小説やアニメなど、さまざまな作品の舞台となった聖地
京都を代表するスポットとしてドラマや映画など、古くからさまざまな作品に登場してきた鴨川。
なかでも東から流れる高野川と西から流れる鴨川の合流地点である鴨川デルタは、アニメや小説、映画など、さまざまな作品の「聖地」として近年特に人気を集めています。
鴨川デルタが登場する作品として、京都を舞台にした人気アニメ『けいおん』や、作家・森見登美彦の『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』などがよく知られています。これらの作品を事前にチェックすれば、鴨川の訪問がより楽しめること間違いなしです。
鴨川のおすすめデートプラン
鴨川で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは、四条河原町から下鴨エリアまで河川敷をのんびりとウォーキング後、世界遺産・下鴨神社に参拝するプラン。ぜひふたりで、心ゆくまで楽しんでください。
四条河原町から出発!鴨川ウォーキングを楽しもう
まずは四条河原町から鴨川ウォーキングを開始します。観光客でにぎわう四条から、のどかな雰囲気が魅力の出町エリアまでの散策を楽しみましょう。
京都一の繁華街である四条河原町から東に数分歩くと、鴨川に架かる四条大橋に出ます。東西どちらからでも河川敷に下りられますが、今回は東岸に下り四条から北を目指して歩いていきましょう。
四条から三条にかけての鴨川河川敷は、流域のなかでも最も観光客でにぎわうエリア。さまざまな国籍の観光客が談笑したり、川を眺めながらお酒を飲んだりしながら、それぞれの思い思いの時間を過ごしています。
川沿いのお店の明かりが水面に映る夜の河川敷はロマンティックなので、夕食後に散策してみるのもおすすめです。
北へ歩くにつれ、観光客の姿はへり次第にのどかな雰囲気に。犬の散歩をしていたりお昼寝をしていたりと、京都に暮らす人々の日常が垣間見られて興味深い情景が広がります。
にぎやかな四条から下鴨神社や鴨川デルタのある出町エリアまでは、ゆっくり歩いて40分ほど。人気観光地と市民の憩いのスポット、鴨川の持つ2つの表情を眺めながらふたりでお散歩を楽しみましょう。
世界遺産・下鴨神社参拝と自然あふれる糺の森の散策を楽しもう
鴨川散歩のあとは下鴨神社へお立ち寄り。世界遺産・下鴨神社の参拝と、太古の自然が残る糺(ただす)の森の散策を体験してみましょう。
下鴨神社とその鎮守の森である糺の森は、高野川と鴨川によって形成された鴨川デルタの三角州上に位置します。
東京ドームの約3倍の広大な面積を誇り、貴重な原生林が残る糺の森は、真夏でも清涼な雰囲気が感じられるスポット。森のなかを流れる小川は蛍の生息地でもあり、初夏には無数の淡い光が闇夜の森を照らします。
糺の森のなかに敷かれた参道を歩き、楼門をくぐるとその先に現れるのが下鴨神社の本殿。
東西2つに分かれた本殿には、東に美容の神様として名高い「玉依媛命(たまよりひめのみこと)」、西に厄除けや交通安全などさまざまなご利益があるとされる京都の守護神、「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」がまつられています。ふたりの思いをこめて参拝してみましょう。
歴史ある下鴨神社は、みたらし団子の発祥の地でもあります。
境内にある御手洗池の水泡を模して作られたのが起源といわれていますが、現在の形となったのは大正時代。その発祥のお店である「加茂みたらし茶屋」では、かわいらしい小ぶりな団子に上品な甘辛さの醤油だれがからんだ絶品のみたらし団子がいただけますのでぜひお試しください。
世界遺産・下鴨神社と周囲を囲む糺の森。歴史と自然のエネルギーを感じられるスポットで心癒されてください。
京都の名店・出町ふたばの豆餅を食べながら鴨川デルタでのんびりとすごそう
下側神社の散策のあとは、名店の味を求めて出町商店街へ。名物の豆餅を食べながら、鴨川デルタでゆっくりとした時間をすごしましょう。
下鴨神社から徒歩で約5分ほどの出町商店街。レトロな雰囲気あふれる商店街の入口に位置するのが、明治32年創業の「出町ふたば」です。
連日行列が絶えない人気店である出町ふたばを訪れたら試したいのが、名物の名代豆餅。厳選したお米とあずきで作ったお餅のなかに、北海道産の赤えんどうがたっぷりと入った逸品です。
お餅のやわらかさ、あんこの甘さと塩味のきいたお豆が絶妙なバランスで、一度食べたらやみつきになってしまいます。
豆餅を購入したら鴨川デルタへ行ってみましょう。2つの川の合流地点である鴨川デルタでは、地元の子どもや観光客が水辺で楽しく過ごす姿が見られます。
そんな鴨川デルタのシンボルといえば飛び石。
2つの川をつなぐ計83の飛び石は、アニメ『けいおん』のオープニング映像にも印象的に登場しています。童心に返り、亀や千鳥の形を模した飛び石をぴょんぴょんと飛んでみましょう。
鴨川デルタや出町商店街はのんびりとした空気の漂う、どこかなつかしさを感じるスポット。ふたばの豆餅を食べながらノスタルジックな雰囲気を楽しんでみましょう。
まとめ
京都市内を流れる鴨川は、のどかな雰囲気のなかでお散歩やサイクリングが楽しめる、アクティブデートにもおすすめのスポットです。
南北に流れる鴨川の河川敷を歩けば、定番の観光とはまた違う京都の魅力が発見できるでしょう。
鴨川は年間をとおして登山が楽しめるスポットですが、お花見が楽しめる春から新緑が美しい初夏までがとくにおすすめ。自然豊かな鴨川や下鴨神社の散策を楽しみたいカップルは、3月から5月ごろにかけて鴨川にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部