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南八ヶ岳とは
山梨県から長野県にかけて広がる八ヶ岳連峰。南北約25kmに伸びる広大な山域のうち、中央に位置する夏沢峠から南のエリアが南八ヶ岳と呼ばれています。
美しい原生林や湖沼が広がる北八ヶ岳とは対照的に、荒々しい岩稜が連なる南八ヶ岳。登山ルートのバリエーションが豊かで初心者から上級者まで楽しめます。
自然のなかで体を動かすことが好きなカップルの、アクティブデートにもおすすめのスポットです。
南八ヶ岳へのアクセス・基本情報
- 名称
- 南八ヶ岳
- 住所
- 〒391-0011
長野県茅野市玉川(美濃戸口)
- 電話番号
- 0266-73-8550(八ヶ岳町観光協会)
- 営業時間
- スポットによる
- 定休日
- スポットによる
※登山口によっては道路の閉鎖期間あり
- 料金
- スポットによる
- アクセス
- 東京から自動車で約2時間30分(美濃戸口まで)
- 駐車場
- スポットによる
南八ヶ岳の魅力
魅力1絶景をながめながらの稜線歩きが楽しめる
迫力ある風景が魅力の南八ヶ岳でも代表的なコースが、硫黄岳から横岳、最高峰の赤岳へと続く稜線。
険しい岩稜帯や急登を超えながら、標高2,700m超の山々を踏破する当コースは、国内屈指の人気ルートのひとつでもあります。
森林限界を超えた稜線上は見晴らしが良く、八ヶ岳エリアの山々はもちろん、富士山や奥多摩、南北アルプスまで見晴らせます。
日本を代表する山々の眺望や、眼下に広がる雲海をながめながらの稜線歩きが楽しめるのは、南八ヶ岳登山の大きな魅力です。
魅力2初心者から上級者まで楽しめる豊富なコース
南八ヶ岳には初心者が楽しめるコースから上級者コースまで、さまざまな登山ルートがあるのも魅力のひとつ。
稜線歩きを楽しみたいなら、上記で紹介した硫黄岳から赤岳まで縦走するルートがおすすめですが、初心者なら硫黄岳や赤岳のみをめざしても登りごたえがあります。
ほかにも日本一の高所にある露天風呂として知られる本沢温泉をめざすコースや、険しい岩場が連続する県界尾根など、二人のレベルや興味に合わせてコース設定ができます。コースによって異なる景色を見せてくれるため、何度訪れても楽しめるでしょう。
魅力3個性豊かな15の山小屋
快適な登山に欠かせないのが山小屋。
南八ヶ岳内には15の山小屋があり、休憩や食事、宿泊に利用できます。テント場が併設する山小屋もあるため、自然の中でのキャンプを楽しみたいカップルにもおすすめですよ。
宿泊におすすめの山小屋のひとつが赤岳鉱泉。
南八ヶ岳の森に囲まれた赤岳鉱泉の山小屋では、自慢の檜風呂で登山で疲れた体を休められます。もうひとつの名物が夕食に提供されるステーキで、それを目当てに訪れる登山客も少なくありません。
もうひとつのおすすめの山小屋、赤岳頂上山荘は、その名のとおり八ヶ岳最高峰の赤岳山頂で営業しています。
山小屋を一歩出るとさえぎるもののない大絶景。星空鑑賞や山頂での日の出を楽しみたいカップルにおすすめの山小屋です。
南八ヶ岳のおすすめデートプラン
南八ヶ岳で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは、美濃戸口から出発し、1泊2日で硫黄岳から赤岳へと続く稜線上を歩く南八ヶ岳の王道コース。ぜひ二人で、心ゆくまで楽しんでください。
美濃戸口から出発!美しい森をながめながら赤岳鉱泉をめざそう
バスや自家用車で美濃戸口にアクセスし、登山をスタート。美しい森林の登山道を歩き、初日の宿泊地、赤岳鉱泉までの約3.8kmを歩きます。
美濃戸口からは平坦な林道を歩きます。3kmほど歩き、登山口に着いたらいよいよ本格的な山歩きの開始です。
赤岳鉱泉までの登山道はしっかりと整備されており、初心者でも歩きやすい勾配も少ないコース。美しい八ヶ岳の森の中の散策を楽しみながら、歩を進めましょう。
登山口から約2時間ほど歩くと、宿泊地の赤岳鉱泉に到着します。受付を終えたら山小屋自慢の檜風呂で汗を流しましょう。
お風呂でさっぱりしたら、いよいよお待ちかねの夕食です。
赤岳鉱泉の名物は分厚いステーキ。山歩きのあとのご馳走は格別です。毎日ステーキが提供されているわけではありませんから、予約時にメニューを確認することをおすすめします。
山小屋のおいしいご飯とお風呂で体を休めたあとは、翌日の山行にそなえて早めに就寝しましょう。
硫黄岳から最高峰の赤岳まで、絶景の稜線歩きを楽しもう
登山2日目は硫黄岳から最高峰・赤岳への縦走に挑戦。絶景を眺めながらの稜線歩きを楽しみましょう。
赤岳鉱泉を出発後、ジグザグ道を歩きながら徐々に標高をあげます。
出発から2時間ほどで標高2,760mの硫黄岳に到着。山頂から望む迫力ある噴火の痕跡は、八ヶ岳が太古の火山活動によって生まれた山域であることを思い起こさせます。
硫黄岳からは稜線上の道を横岳方面に向かい歩きましょう。稜線上からは最高峰・赤岳をはじめとする南八ヶ岳の山々の迫力ある景色が望めます。
横岳周辺では険しい岩場が続きますが、要所要所に鎖やはしごが設置されているため、危険な箇所はそれほどありません。とはいえ油断は禁物ですから、足元に気をつけながら慎重に登りましょう。
横岳を通過し、岩場の道をしばらく歩くと赤岳天望荘に到着。展望荘から赤岳の山頂までは最後の急登が待っていますから、山小屋で一休みしてから挑みましょう。
標高2,899mの赤岳山頂からは今まで登ってきた横岳や硫黄岳、その先にある北八ヶ岳の山々をはじめとするパノラマの絶景が楽しめます。八ヶ岳最高峰からの景色を思う存分に堪能しましょう。
硫黄岳から赤岳までのルートは、八ヶ岳でも有数の景観の良いエリアです。鎖場や急登もあるため、ある程度の体力と技術を要しますが、日本を代表する高山帯ならではの変化に富んだ登山が楽しめますよ。
険しい岩場を慎重に下り、美濃戸口へ下山しよう
赤岳山頂からの景色を存分に楽しんだら、美濃戸口をめざして下山を開始します。山頂のすぐ先の分岐を右に曲がり、文三郎尾根経由で下山します。
鎖が設置された岩場を降り一気に標高を下げますが、今回のコースでとくに難易度が高いのがこのエリア。転倒するとケガは免れないため、慎重に通過しましょう。
岩場を抜けたあとは長い階段を下ります。周辺の景色が荒涼とした岩場から樹林帯に変わっていくなか、しばらく歩くと行者小屋に到着。小屋の前には休憩スペースがあるため、ひと休みしましょう。
行者小屋から先は、なだらかな沢沿いの道を歩きます。美しい原生林の中をとおる登山道では鮮やかな苔やかわいらしいキノコが観察できますよ。
行者小屋から2時間ほどで美濃戸登山口に到着。
ここまで戻ればバス停や駐車場のある美濃戸口まではあと少し。今回の山行を二人でふり返りながら、のんびりと美濃戸口をめざしましょう。
南八ヶ岳の主要な山を2日間かけて縦走する今回のコース。稜線上の絶景や、美しい森林のなかでの山歩きは、きっと二人にとって忘れられない思い出になるでしょう。
まとめ
南八ヶ岳は雄大な自然のなかでの登山が楽しめる、デートにおすすめのスポットです。
絶景の続く稜線をともに歩くことで、きっと二人の絆も深まりますよ。
南八ヶ岳では主に夏から秋にかけて登山が楽しめますが、紅葉が楽しめる秋は特におすすめの季節。美しい自然のなかでの登山を楽しみたいカップルは、9月下旬から10月上旬ごろに南八ヶ岳を訪れてみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部