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陣馬山とは
東京都八王子市と神奈川県相模原市の境に位置する陣馬山。標高855mの低山ながら、大きく開けた山頂から360度の大展望が楽しめることから、登山者に人気の山です。
複数の登山道が整備されており、登山初心者でもチャレンジしやすいのが陣馬山の魅力のひとつ。関東近郊でお手軽に日帰り登山が楽しみたいカップルのアクティブデートにぴったりのスポットです。
陣馬山へのアクセス・基本情報
- 名称
- 陣馬山
- 住所
- 〒252-0182
神奈川県相模原市緑区澤井
- 電話番号
- 0428-83-2152(藤野観光協会)
- 営業時間
- 24時間
- 定休日
- なし
- 料金
- 無料
- アクセス
- (公共交通)京王電鉄・JR「高尾駅」から京王バス「陣馬高原下行き」に乗車、「陣馬高原下」で下車後、登山口まで徒歩で約20分
(マイカー) 圏央道「八王子西」から自動車で約25分
- 駐車場
- あり(陣馬のふもと観光駐車場)
陣馬山の魅力
魅力1白馬の像がシンボル!山頂からの絶景が人気の低山

東京近郊の低山でも有数の人気を誇る陣馬山。その山名は、16世紀後半に北条氏を攻めた武田氏が陣を張ったことに由来するとされる説があり、「陣場山」と記されることもあります。
山頂にそびえるシンボルの白馬像は、1960年代に京王帝都電鉄(現在の京王電鉄)によって建てられたもので、現在も登頂する人を出迎えてくれます。
白馬像の立つ山頂は眺望の良さでも知られており、「かながわの景勝50選」にも選ばれるほど。富士山をはじめとする数々の名峰が眺められる山頂からの絶景パノラマを求め、季節を問わず多くの登山者が訪れます。
魅力2高尾山からの縦走が初心者でも楽しめる

尾根伝いに複数の山を歩く縦走登山。一度に多くの山に登頂できることから、挑戦してみたいと思いますよね。
そんな縦走デビューしたいカップルにおすすめなのが、高尾山から陣馬山へとつながる奥高尾縦走路です。
奥高尾縦走路は、高尾山から陣馬山を結ぶ約17kmのコース。距離が長いため、ある程度の体力は必要ですが、整備された登山道は歩きやすく標識も整備されており、初心者でも挑戦しやすいコースです。
複数の山の山頂を踏破し、絶景の待つ陣馬山の山頂に到着したときの達成感は格別です。縦走登山に興味があるカップルは、ぜひチャレンジしてみてください。
魅力3山内や周辺でグルメや温泉が堪能できる

陣馬山やその周辺には、グルメスポットも充実しています。陣馬山の山頂付近には3軒のお茶屋があり、絶景を眺めながら食事や休憩ができます。
お茶屋のひとつである清水茶屋の名物、陣馬そばは、山菜やこんにゃく、さつま揚などたくさんの具がのったボリュームある一品で、登山で疲れた体にぴったりです。
登山後に立ち寄りたいのが日帰り温泉。JR藤野駅方面の登山口近くに位置する陣馬の湯では、渓谷の風景を楽しみながら自慢の桧風呂で体をいやせます。
陣馬山から高尾山方面に縦走するなら、京王電鉄高尾山口駅に併設される極楽湯での入浴もおすすめ。天然温泉の露天風呂に加え、食事やリラクゼーションも楽しめます。
陣馬山のおすすめデートプラン
陣馬山で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは、高尾山から陣馬山まで続く奥高尾縦走路を日帰りで歩くプラン。ぜひ二人で、心ゆくまで楽しんでください。
高尾山から縦走開始!稲荷山コースを歩いて山頂へ向かおう
今回の登山のスタート地点は、京王電鉄の高尾山口駅。まずは、登山客や観光客でにぎわう高尾山の山頂をめざします。

高尾山口から歩いてすぐの登山口からは、1号路、6号路、稲荷山コースの3つの登山道があるほか、ケーブルカーで一気に中腹までアクセスすることも可能。2人の経験や体力にあわせてコースを選びましょう。
今回は、稲荷山コースで高尾山の山頂をめざします。
稲荷山コースの特徴は、人気の1号路に比べて登山者が少なく、6号路より登山道が広くて歩きやすい点です。近年の登山道改修により、コース上の多くの地点に木製の階段や木道が設置されて登りやすくなっており、気持ちよい山行が楽しめます。
登山口から40分ほど歩くと展望台に到着。木製のテラスから、都心方面の景色を眺めながら休憩ができます。
展望台を過ぎると、しばらくはなだらかで歩きやすい道が続きますが、山頂直下には約200段の階段が待っているため、体力を温存しておきましょう。

登山口から約1時間40分歩き、多くの人でにぎわう高尾山の山頂に到着。ゆっくりとしたいところですが、今回の縦走登山はまだまだ序盤戦のため、記念撮影や休憩が一段落したら陣馬山方面へ向けて登山を再開しましょう。
自然豊かな縦走路を歩き、陣馬山をめざそう
高尾山の山頂から先は、いよいよ裏高尾縦走路へ。いくつものピークを超えながら、陣馬山方面へ向かいます。
高尾山の山頂からは、しばらく長い階段を下ります。
その後はゆるやかな登山道を10分ほど登りかえし、見晴らしの良いもみじ台と呼ばれるスポットに着くころには登山者の数もぐっと少なくなります。本格的な登山の雰囲気が味わえるようになるでしょう。
高尾山を出発後、最初のピークの「小仏城山(こぼとけしろやま)」まではもみじ平から約50分ほど。シンボルの天狗像が立つ山頂からは、スカイツリーをはじめ、都心の風景が楽しめます。

お茶屋やベンチもあるため、一息つくのに良いスポットです。

小仏城山から小仏峠を経由し、1時間ほどで標高727mの景信山に到着。縦走路のほぼ中間地点に位置する景信山の山頂は展望が良く、関東平野が一望できます。
土日祝日のみ営業する「三角点かげ信小屋」では、名物のなめこ汁も味わえますので、ぜひ味わってみてください。
多くの人でにぎわう高尾山から奥高尾縦走路に足を踏み入れれば、これまでとは異なる景色が広がっています。歩くたびに変化する景色の移り変わりを楽しみながら、陣馬山をめざして歩を進めましょう。
陣馬山の山頂に到着!360度の大展望を堪能しよう
景信山を出発したら、いよいよ今回の登山のハイライトである陣馬山山頂をめざします。
景信山からしばらくは、ゆるやかな道が続きます。陣馬山までの道中に小さなピークがいくつもありますが、山頂を迂回する巻き道が用意されているため、積極的に活用しましょう。
いくつもの峠や小ピークを越え、最後の階段を登ると、ついに陣馬山山頂に到着。白馬のオブジェが出迎えてくれる山頂では、お茶屋やトイレ、ベンチなどの設備が充実しています。

一息ついたら、山頂から広がる大展望を堪能しましょう。天気がよければ富士山をはじめ、秩父や丹沢の山々から南アルプスまで、日本を代表する名峰を一望できます。
縦走達成の喜びを噛みしめながら、存分に絶景を堪能しましょう。
山頂からの景色を満喫したら下山を開始します。
陣馬山からふもとへと続く道は、JR藤野駅方面と陣馬高原下バス停方面の主に2つ。いずれも1時間近くかかるため、発車時刻を確認して下山を開始しましょう。
今回は高尾山口を出発して陣馬山まで、約7時間かけて縦走するプランを紹介しました。登山時間は長いものの、その分やりとげた時の達成感は格別です。縦走登山に興味のあるカップルはぜひチャレンジしてみてください。
まとめ

陣馬山は、都内近郊にいながら豊かな自然を感じられる、アクティブデートにおすすめの登山スポット。高尾山へと続くルートは、縦走デビューにおすすめです。
陣馬山は通年登山可能ですが、なかでも気候の良い春や秋は特におすすめ。
山頂からの絶景や高尾山への縦走を楽しみたいカップルは、3月から5月ごろ、または10月から11月ごろに陣馬山を訪れてみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部