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雌阿寒岳とは
北海道東部の阿寒摩周国立公園内に位置する雌阿寒岳。
その主峰はアイヌ語で「女山」を意味するマチネシリと呼ばれ、向かい合うようにそびえる「男山」ピンネシリ(雄阿寒岳)とあわせて夫婦の山として、この地で親しまれてきました。
活火山である雌阿寒岳の山頂付近では、噴煙が上がる火口の様子がじっくりと観察できます。北海道でダイナミックな自然を感じながらの登山が楽しみたいカップルの、アクティブデートにぴったりのスポットです。
雌阿寒岳へのアクセス・基本情報
- 名称
- 雌阿寒岳
- 住所
- 〒089-3964
北海道足寄郡足寄町茂足寄
- 電話番号
- 0156-25-6131(あしょろ観光協会)
- 営業時間
- 24時間
- 定休日
- なし
- 料金
- 無料
- アクセス
- (オンネトー登山口まで) 道東自動車道「足寄IC」から自動車で約55分
- 駐車場
- オンネトー国設野営場に無料駐車場あり(80台)
雌阿寒岳の魅力
魅力1ダイナミックな景観で知られる北海道を代表する名山
阿寒摩周国立公園内に位置する雌阿寒岳。
約2万年前からの火山活動によって誕生した、10の山により構成された成層火山郡の総称で、主峰である標高1,499mのポンマチネシリやその周辺では現在も活発な火山活動が続いています。
長年の火山活動により形成された迫力ある地形や、山頂付近からの眺望など見どころが多く、日本百名山にも選出されている雌阿寒岳。
夏には多くの高山植物が咲くことでも知られており、数多くの名峰がある北海道でも特に人気の山のひとつです。
魅力2複数の登山コースがあり、初心者カップルにもおすすめ
雌阿寒岳山頂への複数の登山道には初心者向けのコースもあり、日帰りで手軽にその絶景を楽しめることも魅力のひとつです。
山頂までの距離がもっとも短いのが雌阿寒温泉から出発するコースで、往復約6kmを約4時間かけて歩きます。登山口の近くに町営の駐車場もあり、登山者にもっとも人気のコースです。
また、オンネトー国設野営場から頂上へ向かうコースも初心者におすすめ。雌阿寒温泉コースより少し距離は長いものの、絶景で知られる湖オンネトーに立ち寄れます。
湖越しに望む雌阿寒岳の雄大な山容も必見です。
魅力3温泉街や絶景スポットなど、周辺観光スポットも充実
阿寒摩周国立公園内に位置する雌阿寒温泉付近には雄大な自然が楽しめるスポットが数多くあり、雌阿寒岳登山とあわせて楽しめます。
雌阿寒岳の北東にある阿寒湖は、原生林に囲まれた巨大な湖で、世界的に希少なマリモの群生地としても知られるスポット。湖上をカヌーでめぐりながら、雌阿寒岳や雄阿寒岳の雄大な風景が眺められます。
阿寒湖の南岸に広がる阿寒湖温泉は、道東でも屈指の人気温泉街。素朴な民宿からリゾートホテルまで、ふたりの好みに合わせて選べるため、アクティブデートの拠点にぴったりです。
温泉街にはアイヌの暮らす集落があり、民芸品や伝統舞踊などをとおしてアイヌ文化にも触れられますよ。
雌阿寒岳のおすすめデートプラン
雌阿寒岳で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは、オンネトー登山口から雌阿寒岳山頂を目指すプラン。下山後は阿寒湖温泉に宿泊し、温泉と散策を楽しみます。
ぜひふたりで、心ゆくまで楽しんでください。
オンネトー登山口から出発!美しい原生林のなかを歩き、山頂をめざそう
オンネトー登山口から雌阿寒岳山頂をめざします。絶景の湖の散策を堪能したあとは、原生林の登山道を歩きましょう。
オンネトー国設野営場の駐車場に車を停めたら、準備運動をかねて湖のほとりを散策してみましょう。
アイヌ語で「年老いた沼」を意味するオンネトーは、周囲約2.5kmの美しい湖。天候により水の色が変わることから五色沼とも呼ばれ、特に青天時に見られる神秘的なコバルトブルーの湖面は多くの人を魅了してやみません。
湖の北東にある展望デッキからは、これから登る雌阿寒岳と隣接する雄大な阿寒富士が望めます。絶景を堪能したら野営場にもどり、登山を開始しましょう。
野営場の近くにある登山口からしばらくは、アカエゾマツやトドマツのしげる森の中を歩きます。至るところで色鮮やかな苔やかわいらしいキノコが観察でき、心がいやされます。
しばらくは木々に囲まれた眺望のない道を歩きますが、5合目付近まで登ると視界が開けます。広大な原生林やオンネトー湖を眼下に眺めながら、後半戦に向けてひと休みしましょう。
雌阿寒岳山頂に到着!噴煙たなびく大迫力の火口を堪能しよう
展望が開ける5合目まで登れば登山も中盤戦。岩場の登山道を歩き、迫力ある火口の広がる山頂をめざします。
背の低いハイマツの森が周囲に広がる登山道を7号目まで進むと、阿寒富士と雌阿寒岳の分岐が現れます。円錐形の山容が美しい阿寒富士の山頂までは約45分で登頂可能なため、時間と体力に余裕があれば登ってみましょう。
また分岐周辺は高山植物の自生地でもあり、夏場にはメアカンフスマなどの可憐な花が登山者を楽しませてくれます。
分岐から雌阿寒岳の山頂までは、硫黄の匂いを感じながら荒々しい岩場の道を約1時間。標高1,499mの頂からは迫力ある火口をのぞくと、もくもくと上がる噴煙や、神秘的な色をたたえる二つの火口湖が眺められます。
天気が良ければ周辺の山々だけでなく、阿寒湖や摩周湖といった北海道を代表する湖が見えることも。さえぎるもののない絶景を、心ゆくまで楽しみましょう。
雌阿寒岳の山頂からは、迫力ある火山地形や北海道の雄大な自然の眺望が堪能できます。北海道を代表する名山からの風景を楽しんだら来た道をたどり、オンネトー登山口へ下山しましょう。
下山後は阿寒湖温泉に宿泊、アイヌ文化が息づく温泉街の散策を楽しもう
雌阿寒岳登山を満喫したあとは、今回の宿泊地である阿寒湖温泉へ。アイヌ文化の残る、風光明媚な温泉街での滞在を楽しみましょう。
阿寒湖の湖畔に広がる阿寒湖温泉街は、良質な温泉が楽しめる道東でも屈指の温泉地。数多くの宿泊施設が立ち並び、雄大な阿寒湖を眺めながらの入浴や、北海道産の食材を用いた食事が楽しめます。
宿にチェックインしたら温泉街を散策してみましょう。
お土産用品をのぞくと、定番のお菓子や工芸品のほか、阿寒湖名物のマリモも販売されているのが目を引きます。販売されているのは阿寒湖産ではなく養殖されたものですが、旅の記念におすすめです。
温泉街の一角にある「阿寒湖アイヌコタン」は、阿寒湖温泉にきたらぜひ訪れてほしいスポット。アイヌ語で「集落」を意味するコタンの名のとおり、約120人のアイヌがこの地で生活を営んでいます。
アイヌ伝統の木彫りや刺繍などが販売されているほか、集落内にある「阿寒湖シアターイコロ」で実施される体験プログラムではふたりで作成に挑戦することも。同施設では伝統舞踊などの演目も鑑賞可能で、アイヌ文化に興味のあるカップルは必見ですよ。
雄大な自然のなかでの滞在が楽しめる阿寒湖温泉。アイヌ文化に触れられることも魅力の温泉地で、ふたりだけの特別な時間をお過ごしください。
まとめ
雌阿寒岳は、雄大な自然を感じながらの登山が楽しめるアクティブデートにおすすめのスポットです。
雌阿寒岳の登山と阿寒湖温泉での宿泊や滞在を組み合わせることで、ふたりの絆を深める特別なイベントになるでしょう。
雌阿寒岳は春から秋までが登山のベストシーズンです。北海道の美しい自然のなかでの登山を楽しみたいカップルは、6月から10月ごろに雌阿寒岳を訪れてみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部