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塔ノ岳とは
丹沢山地南部に位置する、標高1,491mの塔ノ岳。眺望やアクセスの良さが魅力の塔ノ岳は、数多くの山が連なる丹沢山地のなかでも人気の山です。
季節を問わず登山が楽しめる塔ノ岳では、真冬の山歩きもお手軽に楽しめます。雪山デビューをしてみたいカップルの、アクティブデートにおすすめのスポットです。
塔ノ岳へのアクセス・基本情報
- 名称
- 塔ノ岳
- 住所
- 〒243-0112
神奈川県愛甲郡清川村煤ヶ谷
- 電話番号
- 0463-82-8833(秦野市観光協会)
- 営業時間
- 24時間
- 定休日
- 年中無休
- 料金
- 無料
- アクセス
- (マイカー)東名高速道路「秦野中井IC」から大倉駐車場まで約20分
(公共交通) 小田急線渋沢駅から大倉バス停まで路線バスで約20分
- 駐車場
- あり(最大150台)
塔ノ岳の魅力
魅力1都心からのアクセスが良く、日帰り登山にぴったり
神奈川県内でも有数の人気をほこる登山スポットの塔ノ岳は、アクセスの良さが大きな魅力。小田急線渋沢駅から大倉まで運行するバスは本数も多く、マイカーなしでもお手軽に登山口へアクセスできます。
最も人気のある大倉尾根コースは急勾配が続くコースですが、登山道上に危険な箇所や道迷いの可能性のある箇所は少なく、休憩や昼食に利用できる山小屋も複数あります。
高尾山や御岳山など、東京近郊の1,000m未満の山からステップアップしたいカップルにもおすすめの山です。
魅力2積雪量や危険な箇所も少ないため、雪山デビューにおすすめ
渋沢と大倉を結ぶ路線バスは通年運行のため、冬季でもアクセスが容易な点も塔ノ岳登山の魅力。危険箇所が少なく本格的な冬山装備も不要なため、初めて雪山歩きに挑戦したいカップルにもおすすめのスポットです。
日本アルプスや東北などの豪雪地帯とは異なり、降雪の少ない丹沢山地南部では冬でも雪がほとんど積もっていないこともしばしば。
塔ノ岳山頂にある山小屋「尊仏山荘」のホームページでは、山頂や登山道の積雪状況のレポートがあります。「せっかく来たのに雪が全くなかった」とならないよう、事前に確認したうえで登山の計画を立てましょう。
魅力3バリエーション豊かな登山コースで初級者から上級者まで楽しめる
古くから登山者に親しまれる塔ノ岳には、多くの登山ルートがあります。日帰りでの登山から2日以上かけて丹沢山地を東西や南北に縦走するコースまで、二人のレベルに合わせ、コースが選べるのも塔ノ岳の魅力のひとつです。
大倉バス停を基点に大倉尾根を往復するコースのほか、帰路は名物の鍋焼きうどんで知られる鍋割山を通るのも初心者におすすめのコース。
そのほかヤビツ峠から複数の山を経由し、塔ノ岳を目指すコースも日帰りで縦走の醍醐味を味わえるコースとして人気です。選んだコースや登山時期によって印象が大きく変わるため、何度も訪れたいと思わせてくれるスポットです。
塔ノ岳のおすすめデートプラン
塔ノ岳で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは、雪の大倉尾根を塔ノ岳めざして登山、帰りに鍋割山に立ち寄って名物の鍋焼きうどんを堪能するプラン。ぜひ二人で、心ゆくまで楽しんでください。
登山開始は大倉バス停から!急登で知られる大倉尾根を登り塔ノ岳をめざそう
大倉バス停から登山スタート。急登で知られる大倉尾根を登り、標高1,491mの塔ノ岳山頂をめざしましょう。
登山のスタート地点の大倉には、渋沢駅から路線バスが通年運行。150台駐車可能な駐車場も併設されているため、マイカー利用の方も利用しやすいでしょう。
大倉から北へ10分ほど歩くと、登山口が見えてきます。
登山口からは大倉尾根を歩き、山頂をめざします。
「バカ尾根」の通称でも知られる大倉尾根は、標高差1,000mを超える国内屈指の急登として知られるコース。鎖場のような危険な箇所はないものの、ひたすら登りが続く体力勝負のルートです。
ペース配分に気をつけながら、少しずつ標高を上げていきましょう。
標高が低いうちは、雪が少なく登山靴のみで問題なく歩けることも多いものの、標高が上がるにつれて徐々に積雪量も増えていきます。雪や凍結箇所が目立ってきたら、チェーンスパイクや軽アイゼンを装着し、真っ白に彩られた木々を眺めながらの雪道歩きを楽しみましょう。
登山道や周囲の木々を雪が覆う風景が美しい冬の大倉尾根。急勾配の登りが続きますが、こまめに休憩を取りながら焦らずゆっくりと山頂をめざしましょう。
塔ノ岳山頂に到着!富士山を望む絶景を堪能しよう
大倉尾根の急登を超えると、いよいよ塔ノ岳に到着。山頂からの絶景を堪能しましょう。
周囲を木々に囲まれ、展望が開けない道が続く大倉尾根ですが、2時間半ほど登ると後方の視界が開け、相模湾や伊豆半島が一望できます。「花立山荘」前のベンチで一休みし、「金冷シ」の分岐を右に進むと塔ノ岳まであと一息です。
大倉から歩くこと約4時間でついに塔ノ岳山頂に到着。
階段状のベンチが並ぶ山頂エリアは、眺望を楽しみながら一休みするのにぴったりです。風が強く肌寒く感じるたため、休憩時はダウンジャケットを着るのがおすすめです。
眺望に優れた塔ノ岳の山頂からは、360°の絶景が楽しめます。
特に西方に望む富士山の姿は必見。山頂からすそ野まで、さえぎるものがない雄大な姿をお楽しみください。
大倉尾根の長い登りを経て、ついに塔ノ岳山頂に到着。明るく開けた山頂で一休みしながら、丹沢でも屈指の絶景を堪能しましょう。
鍋割山に立ち寄り、名物の鍋焼きうどんを満喫しよう
塔ノ岳山頂からの景色を楽しんだあとは下山を開始。途中で鍋割山に立ち寄り、名物の鍋焼きうどんをいただきます。
塔ノ岳山頂からは大倉尾根方面へ来た道をもどります。「金冷シ」の分岐に着いたら、左に曲がらずそのまま直進。鍋割山方面へむかいましょう。
「金冷シ」から鍋割山までは、なだらかな道が続きます。大倉尾根より積雪が多く、登山者の少ないこちらのコースは、静かな雪山歩きを楽しむのにぴったりです。
「金冷シ」から1時間ほどで標高1,272mの鍋割山に到着。さっそく山頂の山小屋「鍋割山荘」で鍋焼きうどんを注文しましょう。
週末には行列もできるほど大人気の鍋焼きうどんは絶品。土鍋であつあつの状態で提供される具だくさんの鍋焼きうどんを食べれば、登山の疲れが吹き飛ぶこと間違いなしです。
鍋焼きうどんを堪能したら、大倉に向けて下山しましょう。勾配のある坂道を下って標高を下げたあと、5kmほどの平坦な林道を歩けば大倉バス停に到着です。
鍋割山の名物、鍋焼きうどんは登山者に大人気の一品。あつあつのうどんを食べて元気が出たら、下山までもうひとがんばりしましょう。
まとめ
塔ノ岳は丹沢山地の雄大な自然のなかでの登山が楽しめる、アクティブデートにおすすめのスポットです。大自然のなかでの山歩きを楽しめば、きっとふたりの絆も深まりますよ。
塔ノ岳は通年登山が楽しめるスポットですが、長い登りが続くため、夏場はあまりおすすめできません。今回ご紹介した冬のほか、春先や晩秋といった涼しい時期の登山がおすすめです。
都心から日帰りでお手軽に丹沢山地での登山を楽しみたいカップルは、11月から4月ごろにかけて塔ノ岳に出かけてみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部