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立山とは
立山は中部国立公園内に位置する雄山(おやま)・大汝山(おおなんじやま)・富士ノ折立(ふじのおりたて)の3つの山を表す総称。いずれも3,000m級の高峰で、古くから山岳信仰の対象として拝められてきました。
希少な高山植物や、氷河地形が織りなすダイナミックな高山の風景を求め、夏から秋にかけて多くの登山者や観光客が訪れる人気のスポット。コースによっては初心者でも気軽に登れるため、登山デートを楽しみたいカップルにもおすすめです。
立山へのアクセス・基本情報
- 名称
- 立山
- 住所
- 〒930-1406
富山県中新川郡立山町芦峅寺
- 電話番号
- 076-462-1001(立山町観光協会)
- 営業時間
- 各スポットによる
- 定休日
- 各スポットによる
※立山黒部アルペンルートは例年12月1日から4月中旬まで閉鎖
- 料金
- 各スポットによる
- アクセス
- (富山駅から)電車で立山駅まで約1時間
(長野から)JR信濃大町駅から扇沢駅まで路線バスで約40分
※それぞれの駅から室堂まで、アルペンルートで約1時間。
- 駐車場
- 立山駅、扇沢駅ともに駐車場あり
立山の魅力
魅力1初心者でも絶景登山が楽しめる
北アルプスの北部にそびえる立山。標高3,000mを超える高峰ではあるものの、初心者でも気軽に絶景登山を楽しめるとして人気のスポットです。
立山黒部アルペンルートを利用してアクセスする登山口の室堂(むろどう)は、標高約2,450m。室堂から標高3,003mの雄山までなら約2時間で登頂可能なため、多くの登山者がこのコースで登山を楽しんでいます。
山頂直下の岩場は足場が悪く注意が必要ですが、ゆっくりと登れば登山経験が少ないカップルでも問題なく登頂できますよ。
雄山までの登山は初心者でも楽しめるコースですが、標高の高い山なので急な天候や気温の変化には要注意。レインジャケットや防寒着は必ず準備しましょう。
魅力2美しい高山植物やライチョウに出会える
美しい自然が残る立山エリアでは、希少な動植物に出会うチャンスもあります。
立山は国内有数の高山植物の宝庫として知られており、雪解けが進み夏が訪れると、チングルマやタテヤマリンドウをはじめとする希少な高山植物の花が咲き誇ります。
室堂は高山植物を鑑賞するのにとくにおすすめのスポット。至る所にお花畑があるので、散策をしながらさまざまな高山植物に出会えるでしょう。
また特別天然記念物に指定されるライチョウも、立山・室堂エリアに多く生息しています。普段はハイマツ帯に隠れていますが、運が良ければその愛らしい姿を見せてくれるかもしれませんよ。
魅力3立山黒部アルペンルートで簡単にアクセスできる
登山口の室堂には、富山県と長野県の両方から、立山黒部アルペンルートでのアクセスが可能です。
立山黒部アルペンラインは、標高3,000m級の山々がそびえる北アルプスを貫く山岳観光ルート。富山県側の立山駅から長野県側の扇沢駅までの約37.2kmを、ロープウェイや電気バスなど、さまざな乗り物を乗り継ぎながら移動します。
最高地点である室堂には、立山駅、扇沢駅のいずれからも約1時間で到着。移動しながら北アルプスの雄大な景色を堪能できます。
また大迫力の放水が鑑賞できる黒部ダムや、テラスからの展望が楽しめる大観峰など、室堂以外にも見どころも多いため、ぜひ登山の前後で立ち寄ってみてください。
立山のおすすめデートプラン
立山で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは、長野県の扇沢駅から立山黒部アルペンルートを利用して室堂にアクセスし、そこから雄山登頂をめざすプラン。ぜひ二人で、心ゆくまで楽しんでください。
アルペンルートを利用して登山口のある室堂へアクセスしよう
立山登山の玄関口となる室堂まで、立山黒部アルペンルートを利用してアクセスしましょう。
立山黒部アルペンルートはマイカーの乗り入れが禁止されているため、さまざまな乗り物を乗り継ぎながら目的地の室堂をめざします。扇沢駅に着いたら電気バスに乗車し、まずは黒部ダムへ移動します。
北アルプスの山中に長い年月をかけて建設された黒部ダムは、日本一の高さを誇ります。例年6月26日から10月15日まで実施される大迫力の観光放水は必見です。
黒部ダムを堪能したら、ケーブルカーで黒部平、ロープウェイで大観峰へと乗り継ぎましょう。ロープウエイの車内からは、360度の大パノラマが堪能できますよ。
大観峰に到着したら、屋上テラスからの景色もお見逃しなく。テラスから見る後立山連峰や黒部湖の眺望は、アルペンルート中でもとくに美しい景色のひとつです。
大観峰からの景色を堪能したあとは、トロリーバスに乗車しましょう。約10分ほどでいよいよ室堂に到着です。
扇沢から室堂へのアクセスでは、さまざまな乗り物への乗車が楽しめます。車窓からの景色が堪能できるのはもちろん、黒部ダムをはじめとする魅力的なスポットにも立ち寄れるため、楽しい移動時間になるでしょう。
高山植物や雪渓をながめながら山頂をめざそう
登山口の室堂に到着したら、標高3,003mの雄山を目指して登山をはじめましょう。室堂ターミナルでバスを降りて10分ほど歩くと「みくりが池」が見えてきます。
青く澄んだ水をたたえるみくりが池の先に堂々とそびえるのが立山三山。そのうち最も右側に位置するのが、今回めざす雄山です。みくりが池の手前から南東に伸びる登山道を進んでいきましょう。
室堂から中間地点の一ノ越まではゆるやかな登りが続きます。ところどころに咲く高山植物を眺めながら進みましょう。
整備された石畳の道は歩きやすいものの、標高はすでに2,500m以上。酸素がうすく、高山病のリスクもあるため、呼吸を乱さずゆっくりと歩くことを心がけてください。
登山中に目にする美しい雪渓も立山登山の見どころのひとつ。日本有数の豪雪地帯である立山周辺は、夏でも大規模な雪渓が残る、国内でも数少ないスポットです。
室堂から1時間ほどで標高約2,700mの一ノ越に到着。ここから山頂までは急な岩場が続きます。落石を起こさないよう注意しながら、慎重に登りましょう。
3,000m近い高所での急な登りは、思っている以上に消耗します。疲れてきたら足を休め、登ってきた道を振り返ってみましょう。室堂や、雄山の先に続く大汝山と富士ノ折立が一望できますよ。
雄山への登山では、雪渓や高山植物など、立山ならではの美しい景色に出会えます。後半の岩場は少し大変ですが、雄大な景色を楽しみながら、無理のないペースで登りましょう。
山頂到着!標高3,003mからの絶景を堪能しよう
岩場を登りはじめて約1時間で、本日の目的地である雄山山頂に到着します。
雄山山頂に到着したら、まずは標高3,003mからの景色を堪能しましょう。天気が良ければ立山周辺の山々はもちろん、富士山や日本海まで遠く見渡せます。
標高の高い立山では周囲がガスに包まれ、景色が楽しめないことも少なくありません。そんなときの楽しみはライチョウ探しがおすすめです。
ライチョウは悪天候時に行動が活発になると言われています。特徴的なカエルのような鳴き声が聞こえたら、周囲を見渡してみましょう。
一息ついたら、ぜひ山頂にある「雄山神社峰本社」を訪れてみてください。
立山をご神体とする雄山神社峰本社は、約1,300年前に創建された歴史ある神社。7月1日から9月30日の参拝期間中は、多くの参拝者が訪れています。
御朱印をいただいたり、祈祷を受けたりできるため、二人の登頂記念の記念としてもおすすめですよ。
雄山の山頂では、北アルプスの雄大な景色が堪能できます。きつい岩場を二人で乗り越えたあとに見る絶景は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
頂上を満喫したら、室堂まで下山しましょう。一ノ越までの岩場は、登る時以上に慎重に歩いてくださいね。約1時間半ほどで室堂まで戻れます。
また室堂にあるみくりが池温泉は、日本一高所にある天然温泉。登山の汗を流すのにおすすめですよ。
まとめ
立山は雄大な北アルプスでの登山を気軽に楽しめる、アクティブデートにおすすめのスポットです。
美しい高山植物や、立山の雄大な風景をながめながら歩くことで、きっと二人の絆も深まりますよ。
立山では7月から10月ごろまで登山が楽しめますが、天候が安定し、高山植物が咲き誇る夏がとくにおすすめです。美しい自然のなかでの登山を楽しみたいカップルは、7月から8月に立山を訪れてみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部