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飛島とは
飛島は、山形県酒田市にある小さな有人島です。
大自然の中、のびのびと釣りやサイクリングなどのアクティビティが楽しめるスポットで、春から夏にかけてバードウォッチャーや釣り人で賑わいます。観光客が少ないため、二人きりでリゾート地にいるような感覚が味わえます。
また島全体が国定公園に指定されていて、貴重な植物や珍しい鳥たちも見られますよ。運動やレジャーが好きなカップルや、自然や動植物好きなカップルのアクティブデートにおすすめです。
飛島へのアクセス・基本情報
- 名称
- 飛島
- 住所
- 〒998-0281
山形県酒田市飛島
- 電話番号
- スポットによる
- 営業時間
- スポットによる
- 定休日
- スポットによる
- 料金
- 4,280円(定期船往復料金)
- アクセス
- 山形駅から酒田港まで車で約2時間(高速道路利用)
- 駐車場
- 酒田市フェリーターミナル駐車場に300台収容
飛島の魅力
魅力1南国のような暖かい気候と珍しい動植物
飛島は東北地方の島にもかかわらず、平均気温が12度以上と暖かな気候の島です。
飛島の暖かい海は日本海側にしか生息しないムツサンゴや、世界的にも希少なオノミチキサンゴの群棲地としても知られています。
サンゴは浅瀬にも生息しているので、海岸から鮮やかな色合いを探してみましょう。サンゴの黄色と青い海の美しいコントラストが見られますよ。
初夏には固有種のトビシマカンゾウが、鮮やかな大輪の花を咲かせます。海岸沿いや草原に咲き誇るさまは、まるで南国のリゾート地のような異国情緒があります。
また周囲に他の島が少ないことから、さまざまな渡り鳥や野鳥たちの拠点にもなっている飛島。飛島には約300種類ほどの野鳥が生息しています。
全国有数のウミネコの繁殖地でもあり、中でも天然記念物に指定されている舘岩(たていわ)から多くのウミネコたちが飛び交う姿は壮観です。
魅力2のぞき込むと魚が見える、透明度の高い海
飛島の海の特徴は、透明度抜群のエメラルドグリーン。波止場や港から海をのぞくと、ゆらゆらと揺れる森林のような海草や優雅に泳ぐ魚たちが見られます。
遠浅の海辺はヒトデやナマコなどのすみかなので、生き物たちを観察するのも楽しいですよ。
運が良ければイルカが来ることもあるのだとか。まるで天然の水族館のような海で、生き物たちとの触れ合いを楽しめるでしょう。
飛島は日本有数の釣りスポットとして知られ、全国から釣り人たちが集まります。昔からタイやイカ釣りが有名で、江戸時代にはイカで年貢を納めていた歴史があるほど。
飛島行きフェリーの船内にもクーラーボックスや釣り道具を持つ釣り人たちがたくさんいました。島内は場所によって釣れる魚も異なるため、お気に入りの釣りスポットを探してみるのもおすすめです。
魅力3レンタサイクルで島中を探検できる
自転車での飛島巡りは、ゆったりと新鮮な空気を感じられるためおすすめのデートプランです。
飛島にはレンタサイクルのスポットが2箇所あります。
フェリー発着所近くの「西村食堂」には無料のレンタサイクルがあります。数には限りがあるため、まずは西村食堂で借りることを検討しましょう。
またとびしまマリンプラザでは、有料で電動自転車の貸し出しもあります。プランは3時間1,000円、6時間1,500円、24時間2,500円の3種類。
飛島は火山活動によって形成された島ですから、場所によっては坂が多くアップダウンがあります。暑い日や島を一周したい場合は電動自転車がおすすめですから、二人の体力やデートプランに合わせて選んでみてくださいね。
飛島のおすすめデートプラン
飛島で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは大自然や動植物との触れ合いをメインに楽しむプラン!ぜひ二人で、心ゆくまで遊んでみてください。
珊瑚が自生する豊かな海で釣りをしよう
飛島に着いたらまず、フェリーの発着所近くのとびしまマリンプラザに向かいましょう。
飛島の玄関口、勝浦(かつうら)港のとびしまマリンプラザは観光客も地元の人も訪れる、飛島でいちばん活気があるスポット。飛島には飲食店が少ないため、島巡りに向かう前にとびしまマリンプラザで軽食を調達しておきましょう。
とびしまマリンプラザでは釣り道具のレンタルも行われています。釣り道具はかさばり持ち運びも大変ですから、釣り初心者のカップルは一式レンタルがおすすめです。
冷凍のオキアミやルアーも販売されているため、必要に応じて購入しましょう。
釣り道具を持ったら、勝浦港近くの飛島海釣り公園へ向かってみましょう。
飛島海釣り公園では、アオリイカやクロダイなどさまざまな種類の魚が釣れます。筆者はオキアミを餌に釣りをしたら、釣り糸を垂らしてすぐに小さいフグが釣れました。
食べられないためリリースしましたが、釣りの初心者でも簡単に釣りを楽しめるのがうれしいポイント。
釣りは抵抗があるカップルでも、澄んだ海で魚影が見やすいため、二人で魚を観察するだけでも楽しめるでしょう。
舘岩でバードウォッチングを楽しもう
勝浦港から南へ海沿いの道を歩くと、すぐに大きな岩場が見えてきます。
この高さ約40mほどもある巨岩が舘岩。近づくとウミネコたちの「ミューミュー」という大合唱が聞こえるため、目印にもなりますね。
舘岩から見える百合島は大規模なウミネコの繁殖地であり、毎年4万から5万羽ものウミネコたちが岩にコロニーを作る様子が見られます。時期によっては餌を待つ雛鳥の姿を見ることもできますよ。
珍しい渡り鳥もたくさん訪れるため、シャッターチャンスを狙ってみるのもいいでしょう。どちらが先に珍しい野鳥を見つけられるか、二人で競争するのもいいアイデアです。
筆者が6月に訪れたときは残念ながら渡り鳥を見つけられませんでしたが、青とオレンジ色の羽根のコントラストが美しいイソヒヨドリを見かけました。
そして舘岩頂上には、古代文字と言われているミステリアスな刻印も刻まれていますので、ぜひあわせて探してみてはいかがでしょうか。
天然のビーチで魚と泳ごう
舘岩頂上からの景色を楽しんだら、道なりにふもとの海岸へ降りてみましょう。飛島で唯一の海水浴場があります。
飛島海水浴場は砂浜がある天然のビーチで、例年7月中旬から8月中旬までの約1ヶ月間のみ営業されています。岩で囲まれた地形で、波が穏やかなため泳ぐことも可能です。
透明度抜群の海で魚たちと一緒に泳ぐひとときを過ごしたら、二人の仲ももっと深まるでしょう。
海水浴シーズン以外の時期は、海水浴場横の海岸遊歩道を歩いてみましょう。荒々しい溶岩石は、海底火山の噴火で作られた飛島の歴史を物語ります。
柱状節理という無数の柱型の岩が重なる岩石構造や巨岩が連なる岩場を歩き、自然の神秘を感じてみましょう。独特な形の岩が多いため、記念撮影にもおすすめ。探検好きのカップルにぴったりなスポットです。
レンタサイクルで「日本の渚百選」荒崎へ行ってみよう
海を満喫したら、次は山へ向かいましょう。
荒崎(あらざき)海岸は海水浴場の反対側にあるので、飛島海水浴場から農業道路を北へ進み、山道に入っていきます。ここからの道のりはアップダウンが多いため、自転車が大活躍。
荒崎海岸は「日本の渚百選」に選ばれた海岸です。山道を進むのは骨が折れますが、景色が開けて海が見えたときの喜びもひとしおです。
人がほとんどいないおすすめの穴場スポットのため、二人だけのプライベートビーチ気分が味わえますよ。
泊まりの旅行なら帰りのフェリーの時間を気にする必要がないため、夕陽を見に訪れるのも素敵ですね。マジックアワーの荒崎海岸は、飛島随一の絶景です。
高台にある渚の鐘からは、荒崎海岸の海岸線が一望できます。二人で鐘を鳴らせば、澄んだ鐘の音が海のむこうまで響きわたる、なんともロマンチックな体験ができるでしょう。
港から荒崎までは坂が多いため、電動自転車の利用をおすすめします。
途中までは農業道路があるので自転車を使い、山道は徒歩で看板にしたがって進みましょう。
トビシマカンゾウの花を探してみよう
トビシマカンゾウは飛島で発見された植物です。固有種であり、高山植物のニッコウキスゲが海辺の環境に適応して進化を遂げたものと考えられています。
舘岩や荒崎の近くには群生地もあり、6月から7月にかけて鮮やかな黄色の花を咲かせるので、すぐに見つけられるでしょう。
トビシマカンゾウは酒田市の「市の花」に指定されていて、地元の人に古くから愛されてきた植物です。トビシマカンゾウが咲く草原の向こうに青い海が見渡せる、飛島ならではの風景は必見です。
トビシマカンゾウは飛島以外では新潟県の佐渡島にしか生息せず、絶滅が危惧される貴重な植物のため、島外への持ち出しや折り取ることは禁止されています。大切に観察しましょう。
まとめ
飛島は、離島の大自然に触れるアクティブなデートが楽しめるスポットです。
珍しい植物や鳥たちも暮らす自然豊かな飛島で、東北にいながら南国の風を感じてみては。サイクリングや釣りで思いっきり体を動かすことができますので、きっと二人の絆も深まりますよ。
冒険好きでアクティブなカップルは、夏休みやゴールデンウィークに訪れてみてはいかがでしょうか。きっと忘れられないひとときが過ごせるはずです。ゆっくりと流れる島時間を楽しんでくださいね。
記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部