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妻籠宿とは
妻籠宿(つまごじゅく)は、長野県南部の木曽地域にある小さな集落で、かつては江戸と京都を結ぶ五街道のひとつ、中山道(なかせんどう)に設置された宿場町としてにぎわった場所です。
江戸時代の町並みや旧中山道の街道がきれいに保存されており、歴史探索やハイキングにおすすめのスポット。
歴史的な町並みや建築物に興味のあるカップルや、自然のなかで体を動かすことが好きなカップルのアクティブデートにおすすめです。
妻籠宿へのアクセス・基本情報
- 名称
- 妻籠宿
- 住所
- 〒399-5302
長野県木曽郡南木曽町吾妻
- 電話番号
- 0264-57-3123(妻籠観光案内所)
- 営業時間
- 各スポットによる
- 定休日
- 各スポットによる
- 料金
- 各スポットによる
- アクセス
- (妻籠宿)名古屋駅から南木曾駅までJR特急で約1時間
※南木曾駅からバスまたはタクシーで移動(約10分)
- 駐車場
- 宿場町内は車両通行規制あり。徒歩圏内に複数の駐車場あり。
- 公式サイト
- https://tsumago.jp/
妻籠宿の魅力
魅力1江戸時代の姿を今に残す宿場町
旧中山道上の宿場町として、江戸時代には多くの旅人でにぎわった妻籠宿。昭和51年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」として選定された妻籠宿は、今もなお江戸時代の宿場の姿をとどめています。
明治以降、多くの宿場町が近代化によってかつての面影を失うなか、妻籠宿では住民のたゆまぬ努力により古来からの町並みが保存され、現在も訪れる人に感動を与えています。
時代劇でしか見られないような古い建物を眺めながら石畳の道を歩くと、あたかも江戸時代の町に迷い込んだかのような、不思議な気持ちになるでしょう。
魅力2旧中山道でハイキングが楽しめる
江戸時代に京都と江戸を結んだ5つの街道のうちのひとつが中山道(なかせんどう)。長大な旧中山道のうち、妻籠宿と馬籠宿(まごめじゅく)を結ぶ約9kmの古道は自然遊歩道として整備されており、ハイキングコースとして人気があります。
日帰りで宿場町の観光とハイキングの両方を楽しみたい方には、馬籠峠から妻籠へと下る約5.5kmを歩くのがおすすめ。ゆるやかな峠道を約1時間半かけて下るコースで、短いながらも渓流や杉並木をはじめとする木曽の美しい自然を感じられますよ。
魅力3美しい町並みを散策しながら食べ歩きやお土産探しが楽しめる
江戸時代の町並みを残す妻籠宿では、その土地ならではの伝統的なお土産や食べ物を楽しめるのも魅力のひとつです。
木曽産の良質な木材を使用したお弁当箱やお椀、スプーンなどは、妻籠宿ならではのお土産として人気の商品。他にも草木染めをはじめとする、昔ながらのお土産がたくさんありますので、ぜひお店をのぞいてみてください。
また古民家の軒先では、五平餅やみたらし団子、おやきといった素朴な和菓子のおやつが販売されています。食べ歩きを楽しみながら、宿場町の町並みを散策するのもおすすめです。
妻籠宿のおすすめデートプラン
妻籠宿で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは、馬籠宿と妻籠宿の2つの宿場町の散策と、両宿場町をつなぐ旧中山道でのハイキングを楽しむプラン。ぜひ二人で、心ゆくまで楽しんでください。
馬籠宿を散策しよう
まずは馬籠宿から今回の旅はスタートします。公共交通の場合はJR中津川駅から、バスまたはタクシーで約30分で到着です。
妻籠宿と同じく、かつては中山道の宿場町として栄えた馬籠宿。なだらかな坂道に沿って、集落が作られているのが特徴です。バスを降りて宿場町に入ると、集落のシンボルである水車小屋が二人を出迎えてくれます。
両脇のお店や伝統的な家屋を眺めながら、ゆるやかな石畳の坂道を登りましょう。馬籠宿ではお土産物屋や食事処のほか、馬籠生まれの作家、島崎藤村の生家跡に建てられた「藤村記念館」をはじめとするスポットもあります。興味がある方はぜひ訪れてみてください。
集落の坂道を登り切ると展望台があり、日本百名山のひとつ、恵那山(えなさん)をはじめとする木曽の山々を眺められます。記念写真の撮影にもおすすめのスポットです。
美しく整備された町並みと、雄大な自然の景色が魅力の馬籠宿。十分に堪能したあとは、ハイキングの開始地点の馬籠峠に向かいましょう。
馬籠峠から妻籠宿まで、旧中山道をハイキングしよう
馬籠宿からバスまたはタクシーを利用し、馬籠峠に移動します。妻籠宿まで、約1時間半の旧中山道ハイキングのはじまりです。
峠を下りはじめると、10分ほどでお茶屋が見えてきます。江戸時代から旅人の疲れを癒やしてきたこのお茶屋では、地元の方がお茶をふるまってくれますよ。
お茶屋を出たあとは、よく整備された石畳の道を下っていきます。杉並木や美しい渓流を眺めながら、二人でゆっくりと歩きましょう。
途中で男滝・女滝を巡るコースへの分岐がありますので、時間があればぜひ立ち寄ってみましょう。力強く流れる男滝と繊細な女滝、個性の異なる2つの滝が楽しめますよ。
男滝女滝を過ぎ、さらに15分ほど歩くと山道も終わり、大妻籠に到着。民宿や民家の並ぶ静かな集落を抜けると、ゴールの妻籠宿に到着です。
妻籠宿に到着! 江戸の風情を感じながら町歩きをしよう
妻籠宿に到着したら、ぜひ町を散策してみましょう。
伝統的な家屋の並ぶ集落内を歩くと、建物の形状や色が統一されている、電柱がない、車が一台も通っていないなど、他の町にはない特徴に気がつくかもしれません。昭和51年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された妻籠宿では、住民の方々が景観保全に主体的に取り組み、厳しい環境規制を守ることで古来の町並みを維持しています。
美しい木造の家屋が並ぶ妻籠宿のなかで、最も重要な施設のひとつが脇本陣です。かつて天皇の使者や幕府の役人など、位の高い者の宿泊所として機能した建物で、現在は妻籠の歴史を伝える博物館として公開されています。
天窓からさす光芒が美しいことでも有名で、連日多くの方が撮影にくるフォトスポットでもあります。
脇本陣では今では貴重なヒノキを使った伝統家屋をじっくりと鑑賞できるほか、現地の方が案内人として妻籠宿や脇本陣について説明をしてくれます。囲炉裏の火を眺めながら、お話に耳を傾けてみましょう。
美しい町並みを今に残す妻籠宿。地域の方々によって守られてきた美しい町を散策しながら、江戸時代の人々の生活に思いを馳せてみましょう。
妻籠宿でおいしい食事やお土産探しを楽しもう
妻籠宿では地元の食材を使ったグルメや、伝統的な工芸品をはじめとしたお土産探しを楽しめます。
景観保存に力を入れる妻籠宿では、提供される食事にもルールがあり、基本的に和風のものに限定されています。そのため店先に並ぶのは、五平餅やみたらし団子など、素朴でどこか懐かしいものばかり。江戸時代の町並みを散策しながら食べるにはぴったりです。
よりしっかりとした食事を楽しみたいなら、集落内にある旅館「藤乙」がおすすめ。
美しい日本庭園を眺めながら、妻籠名物のそばや牛肉のほうば味噌、川魚の甘露煮といったおいしい郷土料理を食べられますよ。
空腹を満たしたらお土産屋さんをめぐってみましょう。
地元の職人が作った民芸品や木工品のほか、地元特産の栗を使用した栗きんとんなどのお菓子も人気です。お店の方も気さくな方が多いため、ぜひ商品についていろいろと質問をしながら、お気に入りの品を選んでくださいね。
まとめ
妻籠宿は江戸時代の町並みと木曾山地の自然が楽しめる、デートにおすすめのスポットです。美しい宿場町での散策や旧中山道でのハイキングが楽しめますので、きっと二人の絆も深まりますよ。
妻籠宿は年中楽しめるスポットですが、とくに紅葉の時期の訪問がおすすめです。美しい自然のなかでのハイキングや古き良き日本の町並みを楽しみたいカップルは、秋に妻籠宿を訪れてみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部