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雲竜渓谷とは
雲竜渓谷は栃木県日光市の女峰山の中腹にある渓谷。
凍り付いた滝・氷瀑が見られることで知られるスポットで、毎年冬になると多くの登山者が訪れます。雲竜渓谷の氷瀑は関東有数の規模を誇り、「氷の殿堂」とも呼ばれています。
アクセスしやすいスポットのため、興味のあるカップルは冬の時期にぜひ大迫力の氷瀑を体験してみてください。
雲竜渓谷へのアクセス・基本情報
- 名称
- 雲竜渓谷
- 住所
- 〒321-1415
栃木県日光市日光
- 電話番号
- 0288-22-1525(日光市観光協会)
- 営業時間
- 年中アクセス可
- 定休日
- 年中アクセス可(氷瀑は冬季のみ鑑賞可能)
- 料金
- なし
- アクセス
- (タクシー)JRおよび東部日光駅からタクシーで約30分※要事前予約
(マイカー)東京都内から約3時間
- 駐車場
- 登山口の手前にあり
雲竜渓谷の魅力
魅力1大迫力の氷爆が見られる
氷瀑とは凍結した滝のことで、滝を流れる水が厳しい寒さにより凍結することで生まれます。限られた条件下でのみ形成されるため、見られる場所は国内でも限られており、その年の気候条件により規模や形状も大きく変わります。
そんな貴重な氷爆が見られるスポットのひとつが、今回紹介する雲竜渓谷。
雲竜渓谷は日光奥地にある稲荷川の源流にある渓谷で、岸壁から湧く清水が冬の厳しい寒さで凍結し、見事な氷瀑群を形成します。
また渓谷の最奥部にある雲竜瀑は、落札約160mにも達する巨大な氷瀑。自然が作り上げた圧倒的なスケールの氷爆に、ただただ圧倒されるでしょう。
魅力2雪山初心者でも楽しめる
氷瀑は寒さの厳しいところや山奥で形成されるのが一般的で、到達するためには本格的な雪山登山の技術や経験が必要なことも少なくありません。
雲竜渓谷の氷爆は登山口へのアクセスが比較的良く、最奥の雲竜瀑への道を除けば危険な箇所も多くないため、雪山初心者でも十分に楽しめます。
ただし冬山に関する最低限の装備や経験は必要ですから、未経験者のみでの登山は控えましょう。
アイゼンや冬山用のウェア、ヘッドライト、GPSアプリなどの冬山の基本装備も必須です。また途中で何度も川を渡る必要があるため、完全防水の登山靴で臨みましょう。
氷爆のシーズンになると、複数の旅行会社が雲竜渓谷トレッキングのツアーを催行します。自信がない場合はツアーへの参加もおすすめですよ。
魅力3下山後に日光での観光が楽しめる
雲竜渓谷トレッキングの所要時間は約6時間。早朝から出発すれば昼過ぎには下山可能です。
せっかく日光に来たなら、時間に余裕があればぜひ観光も楽しみたいところ。
冬の日光は、他の季節に比べると観光客はそれほど多くありません。また紅葉時には大勢の人であふれる東照宮にもゆっくりと参拝できるほか、ご当地グルメやお土産探しも満喫できますよ。
雲竜渓谷を訪れた際には、ぜひとも日光の観光も楽しんでみてください。
雲竜渓谷のおすすめデートプラン
雲竜渓谷で遊ぶときの、おすすめデートプランをご紹介します。
今回おすすめしたいのは、日光駅からタクシーで登山口にアクセスし、氷瀑をめぐるトレッキングを体験、下山後に日光観光を楽しむプラン。ぜひ二人で、心ゆくまで楽しんでください。
日光駅から登山口へアクセスし、雲竜渓谷トレッキングをはじめよう
雲竜渓谷へ向かう登山口には、日光駅からタクシーでアクセスできます。
JRまたは東武鉄道で日光駅に到着したら、すぐ目の前にタクシー乗り場があります。複数のタクシーが止まっていますが、登山口まで行ってくれるのはチェーン装着のタクシーのみ。確実に乗車するため、あらかじめ予約するのがおすすめです。
タクシーは市街地をぬけたあと東照宮の脇から林道に入り、山道を進みます。日光駅を出て約30分ほどで登山口に到着です。
登山口に着いたらトレッキング開始の準備をしましょう。路面の凍結状況や積雪状況を確認し、状況に応じてチェーンスパイクやアイゼンを装着してください。
帰りもタクシー希望の場合、下車の際に下山予定時刻を運転手に伝えておきましょう。時間に合わせて迎えにきてくれます。
雪道を進み、雲竜渓谷をめざそう
準備が整ったらいよいよ雲竜渓谷トレッキングに出発。氷爆をめざして歩を進めましょう。登山口から氷爆が見られる渓谷奥部までは所要約3時間。
まずは稲荷川沿いの道を北に進み、雲竜渓谷をめざしましょう。
登山口を出発して少し歩くと右手に見える橋を渡ります。その後は稲荷川沿いを北西に向かって歩きましょう。しばらくすると正面に巨大な砂防堰提が現れるため、脇道から堰提の上に登ります。
堰提の上に出ると、大きな河原が広がります。正面に女峰山がそびえる、見晴らしの良いポイントです。
河原を進むと右奥に坂道がありますので、そこから登っていきましょう。このエリアは特に迷いやすいため、GPSを確認しながら進むのがおすすめです。
坂道を登ると工事車両用の道路に出るため、道路沿いを歩いていきましょう。
1kmほど進むと開けた場所があり、その先の分岐を右に進むと雲竜渓谷へと入り、本格的な山道歩きが始まります。しっかりとアイゼンを装着し、冬山歩きの支度を整えましょう。
渓谷の奥部まで進み、巨大氷爆を堪能しよう
雲竜渓谷まで到着したら、ゴールまではあと少し。道迷いや転倒に注意しながら絶景の氷爆をめざしましょう。
雲竜渓谷に入ってからは、川を渡ったり崖を登ったりする箇所が増えるため、より慎重に進みましょう。
渓谷を進むにつれ、徐々に氷爆も姿を現します。最初は小規模のものが点在するだけですが、奥に進むにつれその規模もだんだんと大きくなります。
自然が生み出した氷爆の形は一つとして同じものがなく、その迫力と造形美にただ圧倒されます。ついつい間近で眺めたくなりますが、崩落の危険があるため、近づきすぎないよう注意しましょう。
氷爆の回廊を眺めながら先に進むと、広々とした空間に出ます。この空間が渓谷の最奥部です。周囲の氷爆を眺めながら一休みしましょう。
通常のトレッキングルートはこの広場までですが、雲竜渓谷最大の氷爆である雲竜瀑はこのさらに奥。急斜面の崖を登る必要があります。
ここからは本格的な雪山登山の技術と、12本爪のしっかりとしたアイゼンが必須。経験や装備が不十分な場合、こちらの広場で休憩して引き返しましょう。
その先に待ち構える落差約160mの雲竜瀑は、これまで見てきた氷爆を圧倒するスケール。到達するのは大変ですが、困難に見合う感動を与えてくれます。
雲竜渓谷の奥部までは片道約3時間のトレッキング。がんばって歩いた先には幻想的な氷の芸術が二人を待っていますから、関東有数の規模の氷爆を心ゆくまで堪能してください。
氷爆を満喫したら下山し、日光での観光を楽しもう
せっかく雲竜渓谷まで来たなら、日光観光も楽しんで帰りましょう。
早朝に登山を開始した場合、お昼すぎには下山できるはずです。登山口まで戻ったら、あらかじめ予約したタクシーで日光市街へ戻りましょう。
紅葉の時期をはじめ、年間をとおして多くの観光客が訪れる日光ですが、冬場は他の季節に比べると訪れる人が少なく、静かな観光が楽しめます。
たとえば徳川家康を祀る日光東照宮は、世界遺産にも指定されるスポット。豪華絢爛な装飾が目を引く陽明殿や有名な三猿の彫刻などの見どころも多いため、まだ訪れたことがなければこの機会にぜひ、参拝を楽しんでみてください。
観光のあとはご当地グルメを楽しみましょう。東照宮から日光駅まで伸びる道沿いには、名物の湯葉を使った料理やお菓子を提供するお店が連なります。
本格的な洋食を楽しみたい方は、金谷ホテルでの食事もおすすめ。150年以上の歴史を持つ格式高いホテルで優雅なコースが堪能できますよ。
まとめ
雲竜渓谷は氷爆トレッキングが楽しめる、アクティブデートにおすすめのスポットです。
自然の生み出した氷爆の美しさと迫力を体験することで、きっと二人の絆も深まりますよ。
雲竜渓谷の氷爆は例年1月中旬から2月中旬ごろが見頃ですが、その年の気温に大きく影響されるため、ネット上の登山記録等を確認して訪問のタイミングを見計らうのがおすすめです。
自然の織りなす芸術を楽しみたいカップルは、冬季に雲竜渓谷を訪れてみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
ENSPORTS Place編集部